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2011年5月14日土曜日

Googleの消えてしまった投稿

5月12日に2通のブログを投稿しました。

「菅首相の決断、「大人」と「子ども」はどちらが賢いのか」
それに「悲しむのは わるいことか」
以上の二つ。

昨日13日、グーグルGoogleのブロガーBroggerという、やまねこの登録している
サイトが故障のため、読み込みしか出来ない状態になりました。

「12日以後のブログはいったん外に外して工事中、まもなく修復完了」との
英語表示が出たままなかなか回復しません。

14日の今朝、開いてい見たところ、ようやく通じていました。
しかし5月12日の投稿が、消えています。

あちこちをクリックし、消えた投稿のことを問合せするための入り口を
探しましたが、まったく要領を得ることができません。

世界最大のインターネット企業Google。
利用者の投稿を一、二消しても、うんでもすんでもないのでしょうか。

これこそ、カフカの小説、『審判』『城』に描かれた世界の実現ではないのか。
何を描いているのかなかなか理解できないため通読が難しい作品。
同様にして、Googleの前に、利用者は完全な受身にならざるを得ません。

「言われる通りにしているのに、国からは何の対応もありません」
南相馬市の桜井市長の静かな訴えが、無法なGoogle相手に格闘する
やまねこの耳に響きます。

以前に投稿しようとして果たしていなかったこと。
それは桜井市長が米誌『タイム』の、「今年の100人」に選ばれたこと。

もう一人の日本人は、被害に遭った病院に最後まで残り、患者の避難を
見届けた医師だった。

医師の妻は出産のため、震災前、仙台に一時居住しており、夫が仕事を
終えて戻った頃、初めての子どもを出産した。

注目すべきことは、米誌『タイム』、「今年の100人」に選ばれた報道が、
国内のメディアでは、ひどく小さな扱いだったことである。

南相馬市の桜井市長は、避難民の現状をyoutubeという「動画」で発信した。
結果的に、震災後の「国」の無策が世界中に明らかになった。

「国」の無策が明らかになることは、無策があるのに、明らかにならない
よりは、よほどいいことである。

桜井市長が利用した手段はインターネットであった。
チュニジア発端の「ジャスミン革命」は、ツイッターでの市民の情報交換が
化石のように不動の権力体制を崩壊させるきっかけになった。

「ジャスミン革命」は巨額の国家資産を私物化したエジプトのムバラク政権を
崩壊させ、多数の中東の諸国に影響をおよぼしながら、目下は、リビアの
カダフィ政権を断末魔に追い込んでいる。

これほどの世界的影響力。
ベルリンの壁が崩壊したのは、テレビで西側の繁栄が、社会主義体制の
東側に見えてしまったことにあった。

高度資本主義の、メディアを巻き込んでの人々の「欲望」を掻き立てる
消費経済は、やがてリーマンショックを引き起こしているが、これが果たして
社会主義より「良い社会」であるかどうかは、ここでは問わないことにしよう。

テレビは一方通行だけど、ネットは発信が可能である。
この違いは大きい。

壁を作っても、それを乗り越えるインターネットの電波。
ところが運営するインターネット企業が、利用者に対して、「壁」そのもの
として現前しているのではないか。

カフカの作品を、やまねこは官僚制度への批判と受け止めて読むことで
読者のアイデンティティをかろうじて維持した覚えがある。

官僚制度も、国家をも超えるインターネットの世界。
そこでは巨人Googleが、壁、城として立ちはだかっている。
これをいったい、何に喩えたらいいのか。

この巨大な城に立ち向かおうなどと、
途方もないことは、とても考えられないが。

けれど、いざという時の窓口ぐらい、分りやすくしてよね。
やまねこは、こう言いたい。
ここまで書いて、少し怒りが収まる。

最善の道は、ブログに投稿する原稿を、自分で「バックアップ」しておくこと
なんでしょう。

あ~あ、ネットの世界は、なんでも英語なんだよね。
「世界言語としての英語」はネットの世界では、つとに現実となっています。
皆さま、これでいいのでしょうか。

このように問うだけでも、無力感の底なし深井戸に落ち込んでしまいます。

以上のような仕儀にて、消えてしまった投稿が2通あったことを、お伝えして本日の
投稿と致しますが、これって、果たしてブログに載るのかしら?

うらおもて・やまねこでした。

4 件のコメント:

  1. 固まってたと思えば~回復したら消えてますね~

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  2. 大人と子供って考えると、すごく胸に落ちるなぁと思ってたのに消えちゃったんですね。断りもなくそんなことあるのか・・・。

    子どもは、説明しなくても、よく考えなくてもやばいだろ!って思うけど、
    大人はいろいろ考えると(金のこととか、金のこととか、金のことなど)・・・。


    ソフトバンクの孫さんが調べた原発反対9割以上っていうのは、孫さんの周りの人達であって、一般の人は違うのでは?と思いました。

    信毎の記事では5割だったような気がします。でもこれも情報コントロールなのかとも思ったり。反原発の記事の大小によりその新聞社の信頼度がわかりますよね。

    先日松本で田中優さんの講演会に行ってきました。原発のウラを教えてくれる講演ですごくよかったので、伊那で5/31にあるようなので時間が合えばやまねこさんにおすすめです。

    うらおもてブログめげずにがんばって下さい。

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  3. 魔女様
    コメント有難うございます。
    そうか。そうか。
    固まった後に回復したら消える。
    『マクベス』の魔女は、3人固まってマクベスに予言を与え
    あまりのリアルさのため、呆然とするマクベス。けれど彼が我に返った頃、大地の泡のように消えてしまった。
    呪文を残して。
    Fair is Foul, Foul is Fair.

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  4. たけうちさやっこさん

    ご愛読、お励ましありがとう。

    田中優さんの講演会、伊那に行けるといいのだけど。

    現在の菅首相のような「子ども」が増えるといいと思います。
    「原発ムラ」の「大人」たちに対抗するためには。

    次回をご期待ください。
    やまねこでした。

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