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2016年7月4日月曜日

やまねこ通信354号:Bregret (英国の後悔)とJaregret(日本の後悔)、「EU離脱」が何か知らなかった国民、「改憲」が何か知らない国民

@@@やまねこ通信354号@@@

EU離脱」が何か知らなかった国民、「改憲」が何か知
らない国民、Bregret (英国の後悔)とJaregret(日本の後悔)

「離脱」の国民投票が決定した。ところが、
「自分の一票が、こんな結果を招くとは思わなかったん
だ!」
「離脱」派の若者は嘆いている。

「大後悔時代」とのフレーズが舞う。
BrexitBritainexit=離脱)はBregretBritain
regret=後悔)に終わったとも。

▲「離脱」が何を味するか、知らないまま国民投票をし
た国民が多かった。

米インターネット検索大手のグーグル発表。
24日、英国の国民投票でEU離脱派が勝利を決めた後、
英国で検索回数が最も多かった関連のキーワードは「E
U離脱は何を意味する?」で、2番目は「EUって何?」
だった。

「国を二分した国民投票は投票率72・2%に上ったが、
実は多くの英国民がその意味を理解しておらず、ネット
検索に答えを求めていた可能性がある」。
しかも「離脱」の勝利が決定したあとに。

▲離脱したら福祉の金が浮くとの政治家のウソにだまさ
れた。

「離脱派は運動中、EUを離脱した場合、英国がEUに
拠出している負担金が浮くため、財政難にあえぐ国営の
国民保健サービス(NHS)に「週当たり3億5千万ポ
ンド(約480億円)を出資できる」としていた。離脱
運動の公式団体の宣伝バスに大きく印刷され、スローガ
ンとなった。

指導者の一人、英国独立党(UKIP)のファラージ党
首は24日に英メディアで、負担金の予算が浮くと主張
したが、その使途は確約できないと語った。このスロー
ガンは「離脱派の過ちだった」とも発言した」。

「離脱」決定後の英国は、動揺がおさまらない。結果を
楽観的にみていたからこそ、キャメロン首相は、しなく
ていい国民投票を実行した。結果を読み違えた愚かな選
択だった。

▲1週間前は200万人だった再投票希望の署名が、
400万人に登っている。

▲残留派はどんな人々か?
高い教育を受けた人、大学進学、就職でグローバル化の
恩恵を受ける人、国際的な経験が豊富な人、一定の高収
入がある人、若者層。

▲離脱派はどんな人々か?
労働者階級の一部、それほど教育程度の高くない人、
グローバル化の恩恵を受けない人、一部の高齢者。
このような階級差が歴然と見える。

EU離脱問題について役立つサイト。さらに興味ある方
は、開いてください。ジャーナリスト小林恭子さんの解説。


▲今回の参院選。任期中に憲法改正をしたいと意思表明し
ていながら、安倍首相は「改憲」を表に出していない。
安保法制についても沈黙である。

英国EU離脱で、円高が進み、英国経由でEU取引をしていた
多数の日本企業が悲観に落ちた。選挙戦の中途で国際情勢
が、ガラガラ変化した。ところが、いまなお、自民党は「
アホノククス」を再度強化と叫んでいる。

▲安倍政権は、選挙前の公約を、選挙後の国会発議でガラ
リと変える。

安倍晋三「年金問題は最後の1人まで解決いたします!」
全体の40%まで解決した時点で打ち切り。

安倍晋三「汚染水問題は私が責任者となって解決いたしま
す!」→2年半経っても海にダダ漏れ状態。

安倍晋三「3年後までに消費増税できる環境を必ず作りま
す!」サミットまで利用して先送り。

Facebookでみつかったフレーズ。

▲国会で2/3の議席を取ったとき、「改憲」の発議ができ
る。けれど、国民には「改憲」が何か、一度も説明してい
ない。

「改憲」ってなに?
EU離脱」ってなに?

何も考えず、「離脱」に投票してから泣いている英国の若
者。
「改憲」政党自公に投票するこの国の若者が二重写しに見
える。

自公政権の得票が、「改憲」に結びつく。若い世代がこの
ことに気づかなかったらJaregret(日本の後悔)に落ちて
ゆく。

「大航海時代」で蓄積した富はどこにいったのか、「大後
悔時代」を迎えた英国。

IS攻撃する英独仏米。米と一体だからテロの標的を志願し
たも同然の日本。欧米崇拝の病がどれほど重症でも、
Bregretする英国の後を追ってJaregret(日本の後悔)して
ならない。

▲英国の「独立党」党首が、「離脱派」勝利のあと、舞い
上がって大喜びした場面には、腹を抱えて苦笑してしまっ
た。

「大航海時代」以後、英国はこれまでどれだけ、世界中
の国々の「独立」を剥奪してきたことか。
「独立」の喜びが分かった瞬間こそ、「大後悔時代」を
迎えた瞬間だったのだ。

ここにも歴史の皮肉が、一切れ落ちている。




うらおもて・やまねこでした。

2 件のコメント:

  1. イギリスのEU離脱、私には関係ない、と思っていましたが、娘が「友人がボーナス出ないかも…と嘆いている」と言うのです。輸出が大きなウェイトを占める企業では為替の変動もあり大変なのでしょうね。スコットランドや北アイルランドもどうなるのでしょうか?
    ところで、選挙です。今回は参院選、よく「良識の府」などと言われる参議院です。任期も長いので、ご自分の考えをしっかりと述べる能力のある人、「党利党略」などと言わずに、人間として正しい判断ができる人を選びたいです。

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  2. やよいさま。
    ボーナスでなかったら、困る!リーマンショックの後、製造業の夫のボーナスが少なくなり、仕事を見つけたという女性の話を聞いたけれども。
    「人間」としての正しい判断ができる人を、どう見分けたらいいのでしょう?まずは立会演説会で実物に触れるのが良いかもしれません。

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