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2013年8月20日火曜日

やまねこ通信278号:参院選後の「冬の時代」をどう生きるか?斎藤美奈子氏講演会

やまねこ通信278号

参院選後の「冬の時代」をどう生きるか?斎藤美奈子氏講演会

斎藤美奈子氏講演会のお知らせブログから一ヶ月以上がた
ちました。

参院選挙の前日、7月20日の茅野は晴天でした。
11時ころから、ちの男女共生ネットの頼もしいメンバーが
集まりました。

駐車場案内をアルバイト学生に依頼、会場設営、プロジェ
クター準備、講師控室、託児室準備、会場にテーブルを並
べて受付3列。別のテーブルではフィリッピン女性の人権を
守るブックロードのバッグを販売。

養護施設ひまわり作業所のクッキー、財布などの袋物がに
並ぶ。
今井書店のしほさんが著者サイン会の本をテーブルに並べ
ている。

時計の針が12時に近づく。新宿発あずさ号が到着する時刻
だ。たかこさんとちづこさんが車でお迎えに。まもなく到
着した講師はテーブルの位置、プロジェクターの写り具合
を確認して控え室に。

われわれスタッフは茅野名物、おいしい屋さんの有機野菜
料理の弁当を囲む。

するうちに参加者がちらほら。
運営委員が中心となり、準備会を重ねてかゆいところに手
の届く段取りが、しっかり組み立てられていた。

この過程を、やまねこは松葉杖の身体障害者として、すべ
て椅子に腰を下ろして眺めさせてもらった。

1時半、司会の声が響く。会場にはいつの間にか60人を超
える参加者が。知り合いも多いけれど、初対面の方々も多
い。

●やまねこの仲間ちの男女共生ネットが、文芸評論家斎藤
美奈子さんをお迎えして講演会を開く。

斎藤美奈子は、ジェンダーの切り口から権力者のウソを鋭
くえぐり出すことにおいて、ピカ一の論客である。女たち
の生き方が日本近代文学にどのように描かれているかを分
析し、目からウロコ、抱腹絶倒の書物をこれまでに多数出
版している。

ジェンダーの視点で社会を眺め、分析したら、どれほど面
白い光景が展開するだろう!

このことの実践者として最も先鋭で刺激的、イキの良い論
者として、やまねこの念頭にあったのが、斎藤美奈子さん
であった。

ここに至るまでに、昨年来の前段階があった。『モダンガ
ール論』文春文庫のあとがきに、著者の恩師成城大学経済
学部の教授が解説を書いていた。

経済学部の学生だった斎藤美奈子は、丸岡秀子の『日本農
村婦人問題』を読むことで、日本近代経済史、日本近代史
研究の海に漕ぎ出した。

ちの男女共生ネットは、丸岡秀子をロールモデルに選んで
いる。丸岡秀子は茅野から蓼科山を越えたところにある佐
久地方臼田の生まれ育ちである。

やまねこはこれを奇貨とし、ちの男女共生ネットの活動を
紹介しかたがた、斎藤美奈子氏に講演依頼の手紙を書いた。
斎藤氏はわれわれの活動に関心を示して、市場価格のン分
の1の謝礼で、講演を引き受けてくださった。
最初の依頼から約一年後に、この日の講演会が実現したの
だった。

●参院選の前日。ホットな話題が目白押し。

日本はこれからどうなるの!
    ~改憲時代の政治と女性~

次に、当日のレジュメをもとに、三つのテーマをやまねこ
流に簡潔に紹介します。

●[テーマ1] 学校とスポーツ界の「体罰」問題
 学校の体罰に関する全国調査によると、体罰に対する考
えは男女で大きく違う。

全体では「暴力は一切認めるべきでない」が53%、「一
定の範囲で認めてもよい」42%である。
ところが、体罰を「認めるべきでない」「体罰を認めても
よい」の考えでは、
男性:43%、54%に対し、女性:62%、32%。
 男性の半数以上は体罰容認派だが、女性の容認派は反対
派の半数である。

軍隊式の教育が戦後、学校に持ち帰られたこと、支配・被
支配の関係が身についている。日本は暴力に甘い国などが
体罰容認の背景をなしている。

暴力を禁止した法律、児童虐待防止法、DV防止法などがす
でに存在することを踏まえ、戦後日本が放置してきた体罰
について考える切っ掛けにしよう。

●[テーマ2]橋下徹「慰安婦は必要」発言をめぐっての橋
下発言の骨子は、1 軍の強制はなかった。 2慰安婦は
必要だった。 3 風俗業を活用せよの3点である。

問題点は次のとおりである。
1人権意識の欠如、2女性蔑視、3男性蔑視、4歴史認識
の欠落 5韓国への冒涜 6沖縄への冒涜 

日本政府はすでに1993年河野談話(宮沢内閣)で「お詫び
と反省の気持ち」を言明し、1995年村山談話は「植民地支
配と侵略によってアジア諸国の人々に多大の損害と苦痛を
与えた。
この歴史的事実を謙虚に受け止め、「反省とお詫びの気持
ちを表明」している。

ところが「強制はなかった派」の主張が、強制したのは軍
ではなく業者である、慰安婦は「商行為」だったとかたり、
追随する者たちがいる。

背景にあるのは、買売春に対する日本と国際常識のズレで
あり、買春に甘い風土が日本にある。80年代には買春ツ
アーが堂々と行われ、国連人権センターから「何とかしろ」
と批判をうけている。

日本社会はこのようにして、買春に甘い風土なのである。

●[テーマ3] 安倍政権の「女性政策」を考える

安倍政権の政策
アベノミクス:再配分より経済成長
原発の再稼働:「原発ゼロ」はリセット
TPP交渉参加:1次産業と医療が崩壊
改憲への道:国のかたちが変わる

主な女性政策
育児休暇3年制度:これは安倍首相のこだわりで、むしろ
職場復帰を妨げる
成長戦略は女性:キャリア女性しか念頭にない
「女性手帳」で少子化解消:性教育をやればいいのに、
安倍氏はむしろ性教育をつぶす役割を果たしてきた。

ジェンダー平等政策が政策に取り込まれている度合いは、
社民党52点満点、共産党50点、民主党44点、公明党38点、
自民党11点、維新の会9点であった。

●以上の、予定されたテーマが終わると、斎藤美奈子さ
んは、憲法について情熱的に語り始めた。

自民党改憲草案のポイントは、
1 国民主権が危ない
2 基本的人権が危ない
3 平和主義が危ない

条文を踏まえながらの自民党の改憲案に対する根本的批
判をする。

●翌日にせまった参院選の結果は、斎藤さんが予測した
通りであった。東京地方区で山本太郎が当選したのはよ
かったが。

斎藤氏は次の衆院選までの4年間を、「冬の時代」と呼ん
だ。
すでに「改憲時代」である。
自民党の改憲案では、国防軍は三権分立の外にたつ第4
の権力となってしまう。

現在の最大の問題は、憲法を、私たち国民がろくに読ん
でいないことである。

その時代を、わたしたちはどうやって過ごしたらいいの
だろう?

1    日常生活で憲法のことを話題にする。周囲の人が乗っ
 てこなくてもいい。飽きないで語り続けよう。
2    議員、自治体に対して、様々な問題で圧力をかけよう。
3    活動においては100%を求めない。
4    暗くならないようにしよう。

●選挙結果は、斎藤さんの予測通りであった。
「改憲時代」。
これからの4年をどうしたらいいだろう?

会場からの質問に答えて、身の回りの無関心な男性たちを、
どうやって切り崩したらいいかのアイディアを、彼女は伝
えた。あいうえおの5項目である。

あ:「あれ~」と声をあげて、「あきれるてみせる」。
い:「怒る」ふりをする。
う:「う~ん」と「うなり」、声にならない叫びを発する。
え:「えっ!」と聞き返す。
お:「オウム返し」に相手の言葉を繰り返す。

そのとおり。
黙っていてはいけない。
かといって、議論してもなかなか相手に通じない。
だから、「あんたの言い分は、呑めないよ!」
「それって、おかしいよ!」
と常に伝えてゆく必要がある。
その技法が「あいうえお」なのだ。

以上、斎藤美奈子氏の講演を、レジュメを参考にして、や
まねこ風に紹介しました。

シリアスな問題が山積みで、重くなりがちな講演にもかか
わらず、美奈子節の炸裂に応え、会場は時に、抱腹絶倒の
笑いが渦巻いて、「美奈子ちゃ~ん」との掛け声も投げら
れました。

サイン会も盛況、ブックロードのバッグも大いに売れて、
新規の会員もあり、ちの男女共生ネットのメンバーは、わ
くわく、ほくほくの一日だったのです。

講演の斎藤美奈子さん、新しい参加者のみなさん、リピー
ターのみなさん、チケット販売会場設営などのすべてを担
当した拡大運営委員のみなさん、本当にありがとうござい
ました。


長い夏休み中の、
うらおもて・やまねこでした。      




2013年7月17日水曜日

やまねこ通信277号:やまねこの癌研有明病院入退院。みなさんお世話になりました。

やまねこ通信277号

7月後半になりました。
前回276号を送信したのは6月1日。それから46日が
過ぎました。

やまねこはこの一ヶ月ばかり病院に入院していました。
病院の名は癌研有明病院(東京江東区)。
病名は左膝下脛骨の骨腫瘍。


3月末からの膝の痛みが治らないので、諏訪中央病
院で診察を。すると膝外来のS澤先生が、X線映像、
MRI映像を見ながら恐い深刻な表情で、癌研有明で
診察を受けるように勧め、紹介状を書いてくれたの
です。


さっそく、癌研有明病院に電話し、診察日を予約し
2回の検査に通いました。結果、左膝下脛骨の骨腫
瘍。一週間後、入院の運びに。

6月19日午前入院、翌日午前8時から手術3時間。
手術の際の病理検査で、腫瘍が悪性であることが判明す
れば、再手術を受け、膝を人工関節にする予定でした。

病理検査の結果を4週間待機しながら、松葉杖歩行のリ
ハビリを進めていました。

7月2日、予定より早めに、悪性の疑いが晴れ、良性の
腫瘍であったとの診断が主治医から伝えられました。

これで、人工関節の手術をする見込みが消え、最初の手
術の切開痕が治癒し、松葉杖で左足を保護して歩く訓練
をすることで、退院可能になったのです。

入院期間は6月19日から7月14日の26日でした。

●癌研有明病院は、お台場などからほど近い臨海副都心と
呼ばれる海沿いの地、りんかい線の国際展示場前駅から
ほど近いところにあります。

かつて大塚にあった病院が、2005年、有明の地に移
転したのでした。

やまねこが滞在したのは、5階の整形外科病棟、4人部
屋。病室の窓は、海の反対側に向かって開け、東京タワ
ーとスカイツリーがともに見晴らせる景観が広がってい
ました。

●入院中、何人もの皆さんに幾度ものお見舞いをいただ
きました。電話やメールで励ましてもらったりもしまし
た。

やよいさん、つねこさん、ちづこさん、みえこさん、こ
さとさん、としえさん、るみこさん、ろくろうさん、ひ
ろこさん、みきよさん、かやのさん。

幾度も足を運んでくださった、まさこさん、さちほさん、
きくこさん、たかこさん、ゆみこさん、とよこさん、い
ちこさん、やっこさん、ふじこさん。

お忙しい時間を割いてくださって、本当にありがとうご
ざいました。

皆さんが声をかけてくださったおかげで、どれほど励ま
されたかわかりません。じぶんのいのちが、じぶんひと
りだけのものでないことを実感したのは、このたびが初
めてかもしれません。

入退院は、中央道、首都高を経由し、さらに東名、首都
高、中央道を経由して、たかこさんに車で送り迎えして
もらい、緑濃い自宅に戻ることができました。

14日日曜日に帰宅しました。
ところが、インターネットの接続がうまくゆかなかった
り、良くないことは重なるもので、風呂のボイラーが故
障してボイラー取替工事の注文に手間が取られたりし、
けれどなによりも、頭の中がまだ入院モードだったので
、「やまねこ通信」に取り組めぬままでした。

今回は、入退院ご報告と、その間にいただいたお気遣い
のお礼だけを最小限書く事で閉じたいと思います。

●7月20日、文芸評論家・斎藤美奈子氏講演会が開か
れます。この行事だけは、どうあっても参加せねばなら
ないのだ、と、病院の主治医に何度も訴えてきました。

開催日まで、あと3日です。
会場:茅野市家庭教育センター、開演:午後1時半。
参加費500円(ネット会員は無料)

会場でお目にかかりましょう。
みなさん、どうかお楽しみにおいでくださいますように。



うらおもて・やまねこでした。

2013年6月1日土曜日

やまねこ通信276号 教員の買春、性犯罪はどうやったら防げるか?茅野市の中学教諭児童買春の疑いで逮捕

@@@やまねこ通信276号@@@
  
今朝、長野日報をめくって、既視感に襲われた。
あれっ、おかしいな!
県の「子どもを性被害等から守る専門委員会」が昨日開
かれたばかりである。

同じ紙面に「永峰中教諭逮捕」の大見出し。校長と茅野
市教育長が並んで頭を下げる写真入り。

茅野市永峰中学教員のA容疑者41歳(実名報道)が昨年11
月上旬、ネット出会いサイトで知り合った南信地方の中二の
少女(14歳)が18歳未満であることを知りながら、現金数万
円を渡し、ホテルでみだらな行為をしたというもの。

A容疑者は着任5年目。音楽担当で全校生を指導。3年の
担任と学年主任、吹奏楽部(部員55人)顧問を務めて
いる。勤務態度は「勤勉で真面目」。部活指導も熱心。
昨年度は中部日本吹奏楽コンクールで本大会に出場。女
生徒からの苦情等は全くなかったという。

市教委は学校関係者の非違行為防止に向けた教育集会を
年4回開いている。同容疑者は昨年度3回出席したという。

茅野市は「ケータイ・インターネットを正しく、安全に使
うために」と題する冊子を児童生徒に配布し、出会い系サ
イトを通じて増加する性犯罪に注意を促していた。

牛山教育長は「子どもより教師という大人の方が使い方を
間違ってしまった。悔しい」と語り、研修のあり方を再検
討する考えを示した。

永峰中は昨日31日、臨時の生徒集会を開いて、教諭逮捕
の事態を謝罪し、2~3年生約270名に説明した。市役
所で会見した校長によれば動揺して涙する生徒の姿もあっ
た。

事後対策として、集会では「スクールカウンセラーやすべ
ての教師に、相談や切なる思いを伝えて欲しい」と呼びか
けた。

保護者に対する説明会も開いた。約360名が出席。保護
者からは部活の練習再開時期の問題、スクールカウンセラ
ーの増員などの質問が出された。(以上、長野日報より)

●長野県では昨年来、教員の性犯罪が相次いだ。
毎日新聞は、昨年からの性犯罪を羅列している。
昨年以降発覚した教職員のわいせつ不祥事
 (肩書・年齢は当時)
【2012年】
▽3月28日=東御市の中学校の男性教諭(35)
元教え子の女子高生にみだらな行為をしたとして、市青少
年健全育成条例違反容疑で逮捕

▽4月15日=東御市の高校の男性教諭(35)
 教え子の女子高生にみだらな行為をしたとして、市青少
年健全育成条例違反容疑で逮捕

▽5月10日=南箕輪村の高校の男性教頭(52)
 岡谷市内のコンビニエンスストアで女子高生のスカート
の下にカメラ付き携帯電話を差し入れたとして県迷惑防止
条例違反容疑で逮捕

▽6月13日=塩尻市の中学校の元男性教諭(54)
 教え子の女子中学生の着替えの様子をビデオカメラで隠
し撮りしたとして、児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で逮捕

▽8月7日=池田町の小学校の男性教諭(43)
 小学校プールの女子更衣室に侵入、ビデオカメラを設置
し、盗撮したなどとして建造物侵入と軽犯罪法違反容疑で
逮捕

▽8月9日=長野市の小学校の男性教諭(52)
 教え子の女子児童6人にキスをしたり、体を触ったりし
たとして懲戒免職処分

▽8月9日=北信地方の高校の男性教諭(58)
 個別指導中に女子生徒の太ももや腰を数回触ったとして
懲戒免職処分

【2013年】
▽1月24日=県立特別支援学校の男性職員(30)
 特別支援学校の寄宿舎で女子生徒にわいせつな行為をし
たとして懲戒免職処分

▽5月13日=諏訪市の中学校の男性教諭(24)
 松本市の商業施設で女子高生にしつこく声をかけ、肩を
抱き寄せるなどしたとして県迷惑防止条例違反容疑で逮捕

●昨年は毎月繰り返され、特に8月が頻繁だった。その都
度、県の教育委員長、知事からの注意や勧告が報道された。
それをあざ笑うかのように、犯罪が起こった。

県の教育委員長が今年度交代になり、県職員不祥事は「原
則公表」に改められた。

県の「子どもを性被害から守る専門委員会」の初会合が県
庁で昨日開かれた。そこでは「法規制」を明記し、弁護士
ら法律専門家のワーキンググループの設置を決めた。

●県の取り組みは、「罰則」を明確にした。当然であろう。
学校、市町村教委、県教委の中での「もみ消し」こそは、
加害者を守り、さらなる犯罪の温床を育てることに役立っ
ただろうから。

●けれど、「罰則」強化は解決の半分でしかない。
「いそがしくてストレスがたまった」などの言い訳を、加
害者は繰り返している。

ストレス解消のために性犯罪に向かうとしたら、その傾向
こそが問題にされなくてはならないのではないか?

児童生徒のカウンセラーは制度化されたが、教員のカウン
セラーを義務付ける必要がある。必要なのは、市町村や県
教委という人事・雇用部門に対して、相談内容の秘密が厳
守されねばならないことである。

教員の教育課程の中に、自身のセクシュアリティー、性的
志向性を自覚し抑制する課程が入らねばならない。教員に
就職してからも、定期的にこの課程を受講する機会を設け
てはどうだろう。
これは個人の内面の自身による管理である。

抑制が難しいと分かったところで、加害者になる前に
転職することも必要であろう。

教員に大学院終了を義務付ける構想が民主党から出された
。そこでは教育内容の知識の充実、教育方法の
改善などのことが目的として語られた。

けれど、これだけでは不十分なのは、続出する教員の性犯
罪報道が証明している。

●最大に重要なことがある。学校を取り巻く社会は、買売
春に対して、どんな姿勢をとっているだろうか?

沖縄の米軍基地で「風俗業を活用してほしい」と発言。
「兵士に売春が必要」であると、世界に向けて発言して恥
じることのない男性に政党の党首、自治体の市長をまだ務
めさせるような社会では、今後も、同様の犯罪が起こるだ
ろう。

買売春の容認、性犯罪の黙認された社会では、立場が弱い
身近な女性を性暴力の犠牲にしても、加害者はやましさを
感じなくてすむ。

教員の性犯罪を終わらせない最大の要因がこのことである。

少なくとも都道府県市町村の教育担当部門の責任者は、買
売春容認発言に対して、厳重な抗議申し入れを、早急にす
べきではないだろうか。

メディアに向けて頭を下げている場合ではないでしょ!


うらおもて・やまねこでした。


2013年5月25日土曜日

やまねこ通信275号 ギャップイヤー普及だけでなく、進路変更などで年齢高い学生の就職活動にも配慮して欲しい!

@@@やまねこ通信275号@@@

●大学に合格後、入学する前に一年あるいは半年間、社
会活動、海外旅行などの時間を持つことが奨励されるよ
うになった。卒業単位を取得してから卒業までの間につ
いても同様である。

すき間の期間との意味でギャップイヤーと呼ばれている。
イギリスで始まった制度らしい。
今これが問題になっているのは、制度改革による大学の
9月入学が切っ掛けである。3月高校卒業から9月まで
の期間をどう過ごしたらいいかの試行がなされている。
すでに国際教養大(秋田)が9月入学のため、ギャップ
イヤーを取り入れているという。


学校を離れて旅行、社会活動をすることが、若者の
発展を促す切っ掛けになる積極的な意味があると伝
えられている。

●高校から大学、大学院入学あるいは就職するまでの経
歴に、すき間=ギャップができることをこの国の社会は
ひどく恐れてきた。

新卒の学生はできるだけ年少で均質であってほしい。こ
の企業側の有言無言の意向が、しっかり若者たちに伝え
られている。

結果、高卒で受験浪人、学内で留年、大学生の間に留学
で卒業年度が遅れることは、できれば避けたいことだと
受け止められている。

今日、長期のデフレ経済と就職難の時代にあって、一層
この傾向が強まっていた。大学受験生の「安全志向」「
留学生の減少」などが結果、もたらされた。

この若者たちの傾向を批判的に眺め、いまどきの若者は
挑戦する意欲が希薄だとか、内向きになっていると語る
オトナたちは、この現実が見えないか、見ようとしない
人々であろう。

ところで、今日のようにリストラという名の首切りが横
行する中で、年功序列ばかりが大切にされているかのよ
うな就職受け入れの態勢は、どれほど現実的なのだろうか?

●組織の「ダイバーシティー」という発想がすでに提唱
されている。ジェンダー、年齢、民族、障害、雇用形態
など、多様な背景をもった人々の集まる組織を作ると組
織を活性化される。

初めはそのことで、考え方の食い違いが発生して、一見
組織の効率が落ちるように見える。けれど、やがて、多
様な角度からの提案がまじり合うことで、均質のメンバ
ーからなる組織ではとても得られない商品開発などが実
現し、結局、発展、利益につながってゆくという考え方
である。

●この国の組織は、多様な人材の取り込み、ダイバーシ
ティーに背を向け、結果、新卒男子日本人健常者という
社会を構成する人々の一部だけを採用してきた。

最も効率が良いと思われている「若く強い男性」の集団。
そのとおり、この国の組織は戦争を戦う軍隊モデルの発
想だったのだ。

●ギャップイヤーに個人の発展を促す教育的意味がある
のだったら、個々の人生の選び直しに意味のないはずが
ない。

やまねこがここで強調したいのは、就職を控えた若者の
なかでも、進路変更や退学、再入学を経て、他の学生よ
り高い年齢になって就職活動の段階に到着した人々のこ
とである。

この人々は、同年齢の仲間とは違った経路を孤独に
歩んだ。その中で自分が追求するものを探し、友人
をつくってきた。大学生活は楽しいことばかりでは
なかった。幾つものハードルを乗り越えた。けれど
そのことで、自分の考えを育てて個性的な人生を歩
み出している。

●ところが、このような学生が、面接にこぎつけても、
「年齢が高いね」と、否定的意味合いの言葉を浴びせら
れると聞く。

企業の面接担当者には、せめて年齢、性別など履歴書の
表層だけでなく、それぞれの志願者の持っている個性の
力を読み取って欲しいものだ。

目に見えない人生経験、履歴書に現れない体験。こうし
た人々の長所を見るために、就職面接は行われるのでは
ないか!

企業も官公庁も、戦争を戦う一元的「軍隊モデル」の組
織ばかりで成功が長続きするわけがない。これはもっと
もストレスの高い組織であり、弱みを見せることができ
ない人々の集団である。

さまざまな経歴、さまざまなタイムスケジュールの人々
を受け入れる企業が増えたら、もう少しゆとりを持って
ものを考え、事態に対応できる人々からなる社会につな
がるのではないだろうか。

あきらめないで別の会社探そうね!
あなたの力を見つけてくれるところがきっとあるよ!

未来の社会が今よりもよくなることに期待を込めて、や
まねこはこんな言葉をなげかけているのですが・・・




うらおもて・やまねこでした。

2013年5月21日火曜日

やまねこ通信274号 橋下発言は「言葉の性暴力」「女性の道具化」、文芸評論家・斎藤美奈子氏の根本的批判


@@@やまねこ通信274号@@@


東京新聞2013年5月15日「本音のコラム」で文芸評論
家・斎藤美奈子氏が、「橋下徹従軍慰安婦発言」を
根本的に批判した。

まずは、コラムをお読みください。
●女性の道具化 
 「米軍の司令官に、もっと風俗業を活用して欲し
いと言った」「慰安婦制度は必要だった」
 橋本徹大阪市長の一連の発言は暴言なんてレベル
じゃない。言葉の性暴力とお呼びしたい。
 
「軍人の性的欲求がゼロになるわけがない。何ら
かの解消策を真正面から考えないといけない」
 このような発想は、彼の頭の中が戦前戦中の軍人
や政治家と大差ないことを物語っている。
 
1945年8月18日(玉音放送のわず3日後だ)、日本
政府は全国に通牒を発令し、占領軍兵士向けの「
特殊慰安施設協会(RAA)」を設立した。性の相
手をする女性は「女子事務員募集」などの名目で
集められた。戦中の慰安婦募集も同じような手口
だったのではと思わせる。
 
GHQが拒否したことでRAAは翌年廃止されたが、今
回の橋下&米司令官のやりとりを彷彿させるもの
がある。
 
もっとも与党自民党の閣僚の口から「慰安婦制度
は女性の人権に対する侵害だ」などの発言が出る
のもちゃんちゃらおかしい。つい最近まで河野談
話の見直しに躍起だったのはどの党か。
 
おりしも政府の「少子化危機突破タスクフォース」
とやらが早めの妊娠出産を推奨する「女性手帳」の
導入を企てて総スカンにあったばかり。女性は「性
の道具」か「産む道具」。時代錯誤すぎてヘソが茶
を沸かしそうだよ。(以上東京新聞引用)

●この短い紙面に、敗戦3日後の占領軍兵士向けの
「特殊慰安施設協会(RAA)」の歴史的経過が載っ
ている。
 
占領下の歴史をジャーナリズムや広告を資料として
読み解いたジョン・ダワー『敗北を抱きしめて』で
やまねこはこの事実を知った。


玉音放送から3日後、政府は占領軍兵士向けの「
特殊慰安施設協会(RAA)」を設立。全国の警察
が、遊郭業者を集めて開業を呼びかけた。

銀座に大きな看板が出された。

「戦後処理の国家的緊急施設の一端として、進駐
軍の大事業に参加する新日本女性の率先協力を求む」

「女性事務員、年齢18歳以上25歳まで。宿舎、衣
類、食糧支給」 

 「貧しいみなりの裸足の女性たちが応募。「水商
売」の経験無しが多く、仕事の中身を聞いて多く
が立ち去る。残った女たちは食事と宿舎より、
「お国のため」に自分の身体をささげることに魅
力との動機であった」。


この場合は立ち去ることができた。けれど、遠隔地
に連れて行かれ、戻るすべがないままに仕事の
内容を知らされたこともあっただろう。

また、家族を戦災で失った女性が、腹をすかせ飢
え死にを覚悟して上野公園の片隅にいたところ、
「あっちに食べ物があるよ」との男性の声に促さ
れて同行、売春に引き込まれたケースも。

●戦後でさえこの通りであった。戦中の事情が推
測できるとの斎藤美奈子の指摘は、ズバリ核心を
突く。歴史は繰り返すのだ。


●ちの男女共生ネットの仲間たちは、第7回勉強
会として、

7月20日(土)午後1時半から斎藤美奈子さんの
講演会を開きます。
ポスターをご覧下さい。

第7回 ちの男女共生ネット勉強会
文芸評論家・斎藤美奈子氏
茅野で講演!

「日本の文化と男女のモンダイ
―3.11後の視点から」

日時:7月20日(土)開演:13:30
会場:茅野市家庭教育センター
(オギノ付近)
参加費:500円、
無料託児付き:申込締切7月10日(水)
会員無料:


主催:ちの男女共生ネット、協賛:茅野市、
茅野市教育委員会

切符販売:今井書店、
問合せ:ふじせ・携帯090-9664-1894

E-mail:kfujise@po30.lcv.ne.jp,




●東京新聞のこの記事は、たかこさんからタイ
ムリーにもたらされた。早速コラムをコピーし
て仲間に配布するとしよう。



うらおもて・やまねこでした。