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2013年6月1日土曜日

やまねこ通信276号 教員の買春、性犯罪はどうやったら防げるか?茅野市の中学教諭児童買春の疑いで逮捕

@@@やまねこ通信276号@@@
  
今朝、長野日報をめくって、既視感に襲われた。
あれっ、おかしいな!
県の「子どもを性被害等から守る専門委員会」が昨日開
かれたばかりである。

同じ紙面に「永峰中教諭逮捕」の大見出し。校長と茅野
市教育長が並んで頭を下げる写真入り。

茅野市永峰中学教員のA容疑者41歳(実名報道)が昨年11
月上旬、ネット出会いサイトで知り合った南信地方の中二の
少女(14歳)が18歳未満であることを知りながら、現金数万
円を渡し、ホテルでみだらな行為をしたというもの。

A容疑者は着任5年目。音楽担当で全校生を指導。3年の
担任と学年主任、吹奏楽部(部員55人)顧問を務めて
いる。勤務態度は「勤勉で真面目」。部活指導も熱心。
昨年度は中部日本吹奏楽コンクールで本大会に出場。女
生徒からの苦情等は全くなかったという。

市教委は学校関係者の非違行為防止に向けた教育集会を
年4回開いている。同容疑者は昨年度3回出席したという。

茅野市は「ケータイ・インターネットを正しく、安全に使
うために」と題する冊子を児童生徒に配布し、出会い系サ
イトを通じて増加する性犯罪に注意を促していた。

牛山教育長は「子どもより教師という大人の方が使い方を
間違ってしまった。悔しい」と語り、研修のあり方を再検
討する考えを示した。

永峰中は昨日31日、臨時の生徒集会を開いて、教諭逮捕
の事態を謝罪し、2~3年生約270名に説明した。市役
所で会見した校長によれば動揺して涙する生徒の姿もあっ
た。

事後対策として、集会では「スクールカウンセラーやすべ
ての教師に、相談や切なる思いを伝えて欲しい」と呼びか
けた。

保護者に対する説明会も開いた。約360名が出席。保護
者からは部活の練習再開時期の問題、スクールカウンセラ
ーの増員などの質問が出された。(以上、長野日報より)

●長野県では昨年来、教員の性犯罪が相次いだ。
毎日新聞は、昨年からの性犯罪を羅列している。
昨年以降発覚した教職員のわいせつ不祥事
 (肩書・年齢は当時)
【2012年】
▽3月28日=東御市の中学校の男性教諭(35)
元教え子の女子高生にみだらな行為をしたとして、市青少
年健全育成条例違反容疑で逮捕

▽4月15日=東御市の高校の男性教諭(35)
 教え子の女子高生にみだらな行為をしたとして、市青少
年健全育成条例違反容疑で逮捕

▽5月10日=南箕輪村の高校の男性教頭(52)
 岡谷市内のコンビニエンスストアで女子高生のスカート
の下にカメラ付き携帯電話を差し入れたとして県迷惑防止
条例違反容疑で逮捕

▽6月13日=塩尻市の中学校の元男性教諭(54)
 教え子の女子中学生の着替えの様子をビデオカメラで隠
し撮りしたとして、児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で逮捕

▽8月7日=池田町の小学校の男性教諭(43)
 小学校プールの女子更衣室に侵入、ビデオカメラを設置
し、盗撮したなどとして建造物侵入と軽犯罪法違反容疑で
逮捕

▽8月9日=長野市の小学校の男性教諭(52)
 教え子の女子児童6人にキスをしたり、体を触ったりし
たとして懲戒免職処分

▽8月9日=北信地方の高校の男性教諭(58)
 個別指導中に女子生徒の太ももや腰を数回触ったとして
懲戒免職処分

【2013年】
▽1月24日=県立特別支援学校の男性職員(30)
 特別支援学校の寄宿舎で女子生徒にわいせつな行為をし
たとして懲戒免職処分

▽5月13日=諏訪市の中学校の男性教諭(24)
 松本市の商業施設で女子高生にしつこく声をかけ、肩を
抱き寄せるなどしたとして県迷惑防止条例違反容疑で逮捕

●昨年は毎月繰り返され、特に8月が頻繁だった。その都
度、県の教育委員長、知事からの注意や勧告が報道された。
それをあざ笑うかのように、犯罪が起こった。

県の教育委員長が今年度交代になり、県職員不祥事は「原
則公表」に改められた。

県の「子どもを性被害から守る専門委員会」の初会合が県
庁で昨日開かれた。そこでは「法規制」を明記し、弁護士
ら法律専門家のワーキンググループの設置を決めた。

●県の取り組みは、「罰則」を明確にした。当然であろう。
学校、市町村教委、県教委の中での「もみ消し」こそは、
加害者を守り、さらなる犯罪の温床を育てることに役立っ
ただろうから。

●けれど、「罰則」強化は解決の半分でしかない。
「いそがしくてストレスがたまった」などの言い訳を、加
害者は繰り返している。

ストレス解消のために性犯罪に向かうとしたら、その傾向
こそが問題にされなくてはならないのではないか?

児童生徒のカウンセラーは制度化されたが、教員のカウン
セラーを義務付ける必要がある。必要なのは、市町村や県
教委という人事・雇用部門に対して、相談内容の秘密が厳
守されねばならないことである。

教員の教育課程の中に、自身のセクシュアリティー、性的
志向性を自覚し抑制する課程が入らねばならない。教員に
就職してからも、定期的にこの課程を受講する機会を設け
てはどうだろう。
これは個人の内面の自身による管理である。

抑制が難しいと分かったところで、加害者になる前に
転職することも必要であろう。

教員に大学院終了を義務付ける構想が民主党から出された
。そこでは教育内容の知識の充実、教育方法の
改善などのことが目的として語られた。

けれど、これだけでは不十分なのは、続出する教員の性犯
罪報道が証明している。

●最大に重要なことがある。学校を取り巻く社会は、買売
春に対して、どんな姿勢をとっているだろうか?

沖縄の米軍基地で「風俗業を活用してほしい」と発言。
「兵士に売春が必要」であると、世界に向けて発言して恥
じることのない男性に政党の党首、自治体の市長をまだ務
めさせるような社会では、今後も、同様の犯罪が起こるだ
ろう。

買売春の容認、性犯罪の黙認された社会では、立場が弱い
身近な女性を性暴力の犠牲にしても、加害者はやましさを
感じなくてすむ。

教員の性犯罪を終わらせない最大の要因がこのことである。

少なくとも都道府県市町村の教育担当部門の責任者は、
売春容認発言に対して、厳重な抗議申し入れを、早急にす
べきではないだろうか。

メディアに向けて頭を下げている場合ではないでしょ


うらおもて・やまねこでした。


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