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2015年9月16日水曜日

やまねこ通信340号:横浜が沖縄になった日、国連演説での公約もうひとつは?


@@@やまねこ通信340号@@@

『戦場ぬ止む』が描く辺野古の米軍反対デモが横浜に、国連演説での公約もうひとつは?


曇り空がやがて雨模様となったやまねこの棲家。夕方の散
歩は残念ながら取りやめ。代わりにテレビのスイッチを入
れる。16日。夜にかけ参院の委員会を開催し与党が審議
終了にして採決をすると伝えられる日。となれば野党の了
解を得ぬままの強行採決だ。それにしても、どうして夜中
に?夜逃げ、夜陰に乗じて・・・

テレビは報じる。
神戸の事件、角田被告の言いつけに逆らうことは難しく・・・
国会では安倍晋三一派の言いつけに逆らうことは難しく・・・

▲横浜市で安保法案地方公聴会が開かれた。会場の外では
廃案をめざす人々が、道路に横たわっている。あ、沖縄で
してると同じだ。

三上智恵監督『戦場ぬ止む』(いくさばぬとどむ)を3日
前に見た。諏訪湖ハイツの「すわ湖文化村」主催の上映会。
辺野古の基地反対運動の支援に3ヶ月参加した諏訪市の宮
坂亨さんのトークが臨場感を盛り上げた。

基地のゲートの前に、反対する市民たちが横たわる。ウチ
ンチュウからなる県警が市民一人に四人がかりで引き剥
がしてゆく。

70年前の戦争の最終段階、降伏を受け入れれば起きなかっ
た悲劇が起こった。米軍が沖縄に上陸した。逃れて塹壕に
こもった沖縄の人々に、米軍は火炎放射器を向け焼き殺そ
うとした。

この時、顔や頭を焼かれ、髪が燃え尽きたふみこさんは、
80代。身体中に当時の傷跡が消えないまま残っている。
ふみこさんは足が不自由だが、連日抗議行動のためにゲー
ト前に身体を運んでいる。おばあと呼ばれて若者たちに親
しまれている。

ある日、沖縄県警の警官が走って移動する際、ふみこさん
をなぎ倒した。ふみこさんは倒れたまま起き上がれなくな
った。活動する人々はふみこさんに駆け寄った。

「おばあを倒したのはだれだ!」「おばあを倒したのは誰
だ!」「お前か?お前か?前に出てきて名乗れ!」反対活
動のリーダーは、自分の身体の痛みを訴えると同じ声で、
警察官ひとりひとりに問いかける。どちらもウチナンチュ
ウである。どうして日本国政府のために働いておばあをな
ぎ倒さねばならないのか!

▲「採決の日程が遅くなれば、もっと反対運動が盛り上が
る。そうなると不測の事態が起こりかねない。だから連休
前に採決したい」。

安倍政権の言い分である。「反対運動」が自然現象のよう
に聞こえる。台風が近づいているから早めに終わらせよう。
「反対運動」を、自分たち政権与党の独断専横に対する批
判活動であると受け止めてはいない。デモに詰めかける大
勢の市民たちは、安倍たちの目には人間とは見えないのだ
ろうか?

▲安倍内閣は隠れ自民党・次世代の党ら3党が法案に賛成
したとして、自公だけでなく賛成する陣営が増大したよう
に説明している。自己礼賛、自己満足であることは、安倍
陣営以外のすべての人々の目に明らかなのだ。

現在、国会前には警視庁の説明で12000人が集まって
いるとのこと。警察車両がズラリと並んで、車道に入れな
いようにしている。
車道に人々が入れば、10倍の12万人にのぼる。政権は
それを恐れている。

自民党総裁選をしなくて済むように野田聖子を押し止めた
のも、全国遊説の折に、反対活動の市民に取り巻かれるこ
とを恐れてのことだった。

▲NHKニュースを見ながら、このブログを書いているやまね
こ。4日前「1000人委員会・すわ」の第2回小さな勉強
会を開いた(諏訪市公民館視聴覚室)。国会の審議に不安、
恐れを抱いている市民が50人ばかり集まった。やまねこ
はそこで、次のようなトークをした。

▲「戦争・国はこんなウソをつく!」「<1931年から敗戦の
間>の歴史を「否認」する安倍晋三体制のウソ―戦後の繁栄
というウソの幸福、弱者の痛みを感じない社会」

▲「積極的平和主義」を国連総会で安倍首相。
2013.25.9.26:国連演説:積極的平和主義:日本経済を強く
建て直し、日本を世界に対して善をなし頼れる力とする。国
際社会との協調を柱としつつ、世界に繁栄と平和をもたらす
べく努めてきた日本の実績を土台とし、新たに積極的平和主
義の旗を掲げる」。
この時、常任理事国となる意欲を示した。「安保理の現状が
かれこれ70年前のままであることは遺憾。遅滞なく改革され
るべきであり、日本は常任理事国となる意欲にいささかも変
わりはない」。

もう一つ、安倍首相は国連演説の場で国際公約したことがあ
る。いったい何でしょう?

▲「女性が輝く社会をつくる」であった。
「日本の成長は世界の利得。いかにして日本は成長を図るの
か。女性の力の活用にほかならない。女性の社会進出を促す
ほど、成長率は高くなる(「ウィメノミクス」)。女性の労
働機会・活動の場の充実は、日本にとって焦眉の課題」。

女性の社会進出が遅れていることについては、かねてからIMF
OECDが厳しく指摘していた。
安倍政権は8月末、女性活躍推進法」を成立させた。これ
はすべてを企業にゆだねるひどく消極的な法律で、罰則が伴
わないものである。

「積極的平和主義」を実現するための「安保法案」は違憲と
の反対論をものともせずに、強行採決の構えである。

ところがもうひとつの国際公約「女性の活躍」についてはや
る気ゼロ。どうしてこんな差が生まれるのか?

ここに、安倍政権の取り込まれた暗い淵が横たわっています。

次回は、このことについてお伝えします。


強行採決を目前にした雨の9月16日の晩、
うらおもて・やまねこでした


4 件のコメント:

  1. 享じゃないよ亨だよ。怒るぞ。

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    1. とおるという音で、亨、享の両方が出ることを確認しました。
      変換ミスではすまされません。ご免なさい。

      削除
  2. 北朝鮮の女性の立場はどうかな?儒教の国だから。来年北朝鮮に行きます。猪木・鈴木邦男・雨宮処凛。。。一緒に行けるかな?亨

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