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2012年5月17日木曜日

「第四の消費」の時代、だから、「ちの男女共生ネット」が必要とされている


@@@@やまねこ通信196@@@@

 三浦展氏は、パルコの雑誌『アクロス』編集長として出発。
ずっと若者の消費論を展開し、『下流社会』でブレークした
。新刊『第四の消費』(朝日新書903円)が出た。書評が毎
日新聞(5/13)に登場。評者は手塚さや香氏。

ちの男女共生ネットを立ち上げたばかりのやまねこの思いと、
この本の関心があまりにも近いことにピンと来たのでご紹介
しよう。

「物」から「つながり」の時代へ、
著者は戦後日本人の消費を研究テーマとし、消費の切り口で、
格差の拡大や少子高齢化、晩婚化などの社会現象の背景を分
析し展望を語ってきた。

今は「第四の消費」の時代という。
第一から第三の消費の時代とそれぞれの特徴は次の通り。

第一は191241年、大都市中心に中流層が誕生。
 national(国家重視)

第二は敗戦から高度経済成長、第一次石油ショック後の74
まで。
 family (家族重視、家族と一体の会社重視)

第三はその後の低成長期から地価高騰、バブル崩壊の末に格
差が拡大してゆくまで。
 individual (個人重視)

そうして第四の消費が95年から07年の間に始まった。
 social   (社会重視)

第四の消費は、「物やサービスの消費だけでなく、消費を通
して人と知り合ったり、社会貢献したり、旅行先で交流する、
というように『つながり』を重視するのが特徴と分析。

90年代からフリーマーケットや古着の流行という新しい消費
動向が見られた。けれど当時は「若者論」の域を出なかった。
けれど若者たちが歳を重ねる中、脱物質的価値観が拡大。一
時の流行ではなく根源的な価値観の変化が起こっていると著
者は確信。

「物を買えば幸せになれる時代は終わり、物でない何によっ
て幸せになれるかを、多くの人が考え始めた」。
このように、消費研究家三浦展は締めくくる。

三浦展氏の『第四の消費』の書評をもとにしてここで紹介
た。やまねこはこれから同書を購読する予定である。

三浦展氏の語る、「物」から「つながり」の変化が、「既成
組織」から「ゆるやかなネットワーク」への変化に連動する
ものと、やまねこには思われる。

孤独なゲーム遊びから、twitterfacebook、携帯メールなど
のソーシャルメディアへの変化などに思い当たる方々も多い
であろう。

同時に、生まれも育ちも一つの地域であった定住者の暮らし
とは異なって、生まれた地域から就職や結婚を切っ掛けに移
動した人々、子どもたちが外に出て行った人々、親たちの介
護のため、日常的に大きな距離の移動を余儀なくされている
人々。この人々の暮らしに連動するものともやまねこには思
われる。

やまねこの暮らす地域では、今も、旧い住民の方々が地域活
動て中心的役割を担っておられるように見える。

実は旧い住民の中でも最も旧い方々と思われる連合婦人会の
みなさまに、やまねこたちは、非常にお世話になり、たくさ
んのことを教えていただいたことを感謝している。これから
も大いに教わることがあることを楽しみにしている。
ここから、「地域に学ぶ」というアイディアが生まれてきた
ことをお伝えしなくてはならない。

けれど、茅野市も人口5万人を超えている。ちの町、玉川村、
豊平村、湖東村、米沢村、北山村以来の住民だけでなく、多
数の新しい住民が暮らしていることも確かである。

旧い村時代からの住民と、移動してきた住民の、両方の人々
が交流できる機会があるといい。

同時に、すでに何かを求める人々に向けた組織が、ファミレ
スのメニューのように、地域にはたくさん見つかるかもしれ
ない。

華道、茶道、エアロビクス、俳句、短歌、絵画、コーラス、
ダンス、詩吟、柔剣道、合気道、ウオーキング、環境ウオッ
チ、歴史、文学、等々。

あなたは、どこかのサークルに属しているかもしれない。け
れど、何かもっと別の「意味あること」が見つからないだろ
うか?

結婚して子育てしている。職業もあるから大忙しで、とても
時間が見つからない。けれど、別の生き方、別の世代のの女
たちと出会って、社会の「つながり」を考え、町内会とは違
う新しい「つながり」、新しい活動に加わることが出来ない
だろうか!

子どもの手が離れてしまった。子どもたちは親である自分た
ちとはすっかり違った考えのようだ。一人の人間として、自
分の生涯を顧みる機会が欲しい。

ちの男女共生ネットを仲間と共に立ち上げたやまねこは、少
子高齢化、晩婚化、非婚化、家族の多様化と流動化、その中
での、女たちの生き方の多様化、さらに新しい地域、新しい
「つながり」への思いをみなさんと共有したいと願っていま
す。

こんな考えにピンときた方は、どうか、ご連絡ください。
0266-71-6633、090-9664-1894
(ふじせ)kfujise@po30.lcv.ne.jp



うらおもて・やまねこでした。

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