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2013年11月3日日曜日

やまねこ通信282号:被災地の星「東北」楽天イーグルズは、「原発推進の読売」巨人に負けてはならない!!

やまねこ通信282号
被災地の星「東北」楽天イーグルズは、「原発推進の読売」
巨人に負けてはならない!!

●結論からいえば:
今年の日本シリーズは、東北楽天と、読売巨人の闘いであ
る。

自身の政治的野心(首相就任)のため、原水爆と原子力エ
ネルギーが別物であるとの大キャンペーンを正力松太郎は
社主だった読売新聞、系列会社の日本テレビを駆使して展
開。原発導入に貢献した。

一方、「原子力平和利用」とは、米国が原水爆隠しのため
につけた名前だった。

東電福島第一原発事故は、その後何一つ片付いてはいない。
原発は建設されてしまうと、核爆弾と同じ意味合いをもつ
ことがわかってきた。原発を上空から攻撃すれば、核爆発
と同様の効果が発生するからである。

大震災と原発事故の土地、「東北」の名をチーム名にもつ
「東北楽天ゴールデンイーグルズ」は、「読売巨人」に負
けるわけにはいかないのである。

●目下、日本シリーズ第5戦が仙台で進行中である。東北
楽天イーグルズは3勝を上げている。先に4勝したほうが
優勝である。

楽天はチーム設立から7年目。これまで3位が最高位だった。
今年優勝したのは、何といってもシ―ズン24勝無敗の田
中将大の貢献が大きい。
ここまでは、どのメディアにも書かれていることである。

●やまねこはここで、この日本シリーズが、東電福島第一
原発事故以後の今日、どんな政治的ポジションにあるかを
考えたいと思う。

東北楽天イーグルズは、東日本大震災の被災者を励ますと
の意味合いでそのパ・リーグ優勝が祝福されている。東北
で日本シリーズを戦うのは今回が初めてである。

一方、読売巨人は、昨年リーグ優勝と日本シリーズ制覇し
た。だから今年勝つことがあれば、2連勝となる。読売巨
人はかつて伝説的V9をなしとげた。1968年から9年連続し
てのリーグ優勝日本シリーズ制覇。長島、王が中軸をうち
、監督は川上哲治だった。

川上元監督は、先日死去したことが明らかになり、30日
の試合では選手は黒の喪章をつけて試合した。

●「巨人」と通称されている読売ジャイアンツは、読売新
聞社の社主だった正力松太郎がオーナーだった。現在でも
読売巨人では「大正力」と呼ばれている模様。その後、長
男正力享がオーナーを務めた。ナベツネこと渡辺恒雄がプ
ロ野球界で絶大な発言力を放任されている。ナベツネの力
の根拠は、「大正力」である。

この正力松太郎が、日本のエネルギー政策を原子力に転換
するにあたって大きな役割を果たしたしたのである。

以下は、『3.11以後のフェミニズム』(御茶の水書房
2012)所収「信州とフィリッピン・女たちの地域力」でや
まねこ(藤瀬恭子)が書いたものの引用である。

世界で唯一の被爆国の日本が、どうやって原発を導入でき
たのか?195431日第五福竜丸事件の後、東京杉並区婦
人団体、読書サークル、PTA,労組により「水爆禁止署名
運動杉並の会」が結成され、結果全国で3000万人の署名を
集め、戦後最大の反米運動に発展していた。

答は、正力松太郎という「メディアの帝王」の政界への野
心が、米国の原子力戦略の目的と共振したところにあった。

原子力開発は第二次大戦中のマンハッタン計画が発端であ
る。終戦後ソ連の核実験成功に脅威を覚えた米国は、Atoms
 for Peace 「原子力平和利用」を唱えた。53年アイゼンハ
ウワー大統領はこのことを国連で演説した。

「平和利用」の美名を冠したこの計画は、ソ連核実験を国
際的に非難する米国の総力をあげた反共プロパガンダだっ
た。

「原子力平和利用」は、核兵器を廃止するものではなく、
むしろ核兵器配備に必要な技術を世界各国に配置する戦略
だった。この目的のためIAEAが設立され、米国は、Atoms
 for Peaceの名の下、原子力関連技術の同盟国への輸出を
開始し、トルコ、イラン、イラク、インド、パキスタン、
フィリッピンを核保有国にした。

米国はしかし、第二次大戦の対戦国だった日本に対して、
原子力技術を提供する予定ではなかった。米国の戦略目的
は、日本国内にソ連嫌いを増やし、特に第五福竜丸事件後
の日本人の反米感情を拭い去ることだった。

在日米大使館、極東軍事司令部、合衆国情報部それにCIA
この仕事の担当者だった。(引用以上)

正力松太郎は「原子力平和利用」を読売新聞、日本テレビ、
さらに幾度にもわたる展示会で熱心に宣伝した。このキャ
ンペーンは、国内に「原水爆」と「原発」は別物との考え
を普及させることに役立った。

●本日、田中将大登板の楽天は敗北した。読売巨人監督原
辰徳が勝利インタビューに出ている。

原辰徳の父原貢氏は、かつて三池工業高校野球部監督とし
て甲子園に初出場で初優勝を飾った。1965年のことである。

石炭から石油へのエネルギー転換の中、三井炭鉱は経営合
理化を図り大量解雇に踏み切る。これが長期のストライキ
を続けた三井三池闘争である。

さらに経営側の安全管理不十分の中で、1963年炭塵爆発が
発生。458人の死者と一酸化炭素中毒患者839人を出す戦後
最悪のものとなった。

1965年の三池工業初出場、初優勝は、大量解雇と炭塵爆発
大事故の三池にとって明るいニュースと受け止められた。

原貢監督はその後、東海大学総長松前重義氏の招きで東海
大相模高校の野球部監督になり、息子原辰徳選手らのチー
ムが甲子園に毎年出場した。原辰徳が東海大学に進学する
に伴い、父原貢氏は東海大学野球部監督に就任。

正力松太郎が原子力エネルギー推進の先鞭をつけたとした
ら、原貢氏は石炭から石油へのエネルギー転換の犠牲にな
った町の野球チーム監督であったわけである。

●明日が「東北楽天イーグルス」対「読売巨人」の最終試
合である。

  10月がまたたく間に過ぎました。やまねこ通信は10月
中、一度も更新しませんでした。

脚の回復はすこぶる順調です。今では、正常歩行で40分
以上のウオーキングが可能です。この点に限れば、膝の痛
みを自覚した3月以前の段階に回復しました。

このようにお伝えすると、「無理しないでくださいね」と
の声が寄せられます。

620日の手術の日以後、「ゆっくり治してくださいね」
とのいたわりに満ちた言葉をいくたびも頂戴しました。

これら「母たち」の言葉、シスターフッドからの言葉に忠
実に従うのは、今回が初めてかもしれません。

こうして、書かれるべき、幾つもの事柄が、手帳の項目に
並んだままになっています。

「無理しないでおこう。今日は、まあいいや」
こう自分に言い聞かせると、生来の怠慢癖と区別がつかな
くなっています。

無理しないで、楽しながら、もう少し発信したいな。
これが現在の心境です。

ともかく、やまねこはお休みだけはしっかりとりました。
ご心配ありがとうございます。


うらおもて・やまねこでした。

ちの男女共生ネットは幾度か更新しています。
ご訪問くださいますように。

http://ameblo.jp/gender-equality-chino/

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