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2014年12月7日日曜日

やまねこ通信302号:雪の季節は倒木にご注意!身近な災害対策

@@@やまねこ通信302号@@@

身近な災害対策、雪害対策は木の伐採から!

東側の隣人敷地が木の伐採をした。前日切り倒した木は大型トラッ
クで運び出された。敷地には大枝に小枝に葉がやまのようになっに
うずたかい山をなしている。そこにワイアを掛け、小型クレーンで釣
り上げ、トラックに積みこむ。産廃処理場へ運ぶのだ。

●樹木にも賞味期限が。
樹齢約40年のカラマツ、アカマツの賞味期限が来ているという。
カラマツもアカマツも、40年ぐらいが寿命とのこと。アカマツは
松枯れ病に罹る。根元の分厚い皮がパラパラ剥がれ、緑色のコケが
樹皮に生えている。これが危険な兆候だ。

散歩がてら近所を歩くと、道路に大きく張り出したアカマツ、カラ
マツの中に根元の怪しいものがいくつも見つかる。これは怖いよ!

●やまねこの住む土地「Mの森」は、分譲が始まって40年。細かっ
た木は二階家屋の上にそびえる喬木に成長。家屋を建てないまま放
置された区画は、木と木が絡み合いフジのツルがからみつき、日照
が悪くジャングルのようになっている。

●今年の春先、やまねこは敷地の木を伐採する決意をした。毎年大
量の葉を屋根に落とす東側と北側のカラマツ、アカマツ。南側の日
当たりを妨げている広葉樹をすべて伐採しよう。通気を良くし、駐
車場を広げよう。友人が何人来訪しても不自由しない広さ。
大雪の折にも広い駐車場が役立つ。
幸い大工さんのM山さんと知り合いになった。

●伐採はどうやってするの?
8月の末、工事が始まった。道路側の植え込みを掘り起こして片隅
に移動させ、大きな入口を作る。巨大な重機が南側の庭に入り込み
ドカンといすわった。ただでさえ幅広い重機は左右に足を4本、カ
ニのように広げて大地にふんばる。カニの足元にはそれぞれ厚さ2
センチの鉄板が敷いてある。鉄板は2トンの重さ。2枚ずつトラック
に積んで運び込まれた。

家屋の北側のカラマツを伐るために屋根越しに伸びる長い腕が必要
だった。重機のクレーンに鎖でつながれた木の根元をチェーンソー
が切り離す。切り離された木はクレーンでたかだか吊り上げられ、
屋根の上をまたいで南の庭に横たえられる。あっという間に南の庭
にはカラマツアカマツがゴロゴロ。横たえられた木の枝を刈り取る
仕事は、別の男性の仕事だ。

重機の操縦者、チェーンソーで根元を切るM山さん、それに片付け
担当の分業である。重機の作業が最優先され、大勢の助っ人が手伝
って半日で終了した。重機を導入することに最大の予算がかかる。

倒された木の枝を刈り取る男性は、一定の長さに木を切りそろえ、
ピラミッド型に積み上げてゆく。カラマツストーブのメンバーに回
収してもらう約束。広葉樹はご近所のS垣さん宅の暖房用である。
約20本の伐採だった。
これら工事の一部始終を、やまねこは感嘆しながら見守った。

●伐採は伝染する。
工事中に、東側隣家のI本さんが滞在し見学に来訪。I本さんの敷地
が西側から丸見えになっている。

I本さんは大変なことに気づいた。敷地内の堂々たるアカマツの喬
木の根元が朽ちかけている。何本もである。皮がむけ落ちてサルス
ベリのようになったアカマツも見つかる。

「知らなかった!」

I本さんは真っ青になった。入居して2年目である。

アカマツが倒れれば自宅の屋根に穴があき、反対側に倒れればやま
ねこの屋根に穴をあける。

I本さんはすぐさまM山さんに伐採の相談をした。西側は「全部、切
り倒してください」との注文。全部で27本だかの伐採に伐根。

西側隣地のやまねこ宅は、広々した駐車場になったばかり。そこに
重機を入れれば工事が容易である。

こうして9月10月11月は隣家を含んでの伐採、伐根と後始末、
駐車場の工事などが断続的に続き、まだ終わらないまま。するうち
雪が降ってきた。もう一週間ばかり辛抱すれば完成の模様だが。

●木の伐採がさらに伝染している。やまねこの西側隣家は、入居者
が変わり、まだ面識のない一家。そこでも来週、カラマツ・アカマ
ツ30本の伐採をするという。大工さんが道路使用依頼のチラシを
配布した。

●この土地の管理センターは新規の所有者に「Mの憲章」という文
書を配布した。やまねこも受け取って読んだ。樹木を大切にするこ
と、できるだけ伐採しないことが書いてあったと思う。10数年前
のことである。

Mの憲章」は今も必要か?
開拓農家が開墾して大根畑にしていた土地を造成し別荘地に転換。
大量に植樹した人工林に「Mの森」と命名。木の一本一本がひどく
大切であった40年前。

けれど今では高齢化した限界集落の趣あるこの地域。災害にどうや
って向き合うかが最大に重要である。
身近な災害のひとつが大雪である。倒木が停電を引き起こす。何度
も先例がある。

異常気象と呼ばれたこの地域の豪雪。けれど毎年続いたら異常じゃ
なくて平常だよね。雪国でない地域は雪害対策のインフラがなく、
対策が常に遅れる。
倒木して凶器となりかねない松枯れ病の大木。伐採の伝染、流行は
必要あってのことだ。

管理センターは今なお昔の文書を配布してるのかしら?
それぞれの所有者に倒木の危険を喚起し伐採を促す業務を開始して
ほしいよね。大雪が降ったら伐採はできない。毎年春先から心がけ
てくださいね。


うらおもて・やまねこでした。



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