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2015年1月11日日曜日

やまねこ通信309号:石油が安くなった!電力料金は?ピケティ講義

@@@やまねこ通信309号@@@
石油が安くなった!電力料金は?!ピケティ講義

暖房用灯油が1リッター86円になった。
前回12月中旬は90円。
昨年2014年の1月は104円だった。

3日前の8日、灯油を自宅裏のタンクに配達してもらう。
400リッタータンクが半分になったら注文。厳寒期は
月2度給油してもらう約束。

この暖房用灯油が1リットル86円になったのだ。
よかった!よかった!

自宅の暖房、車のガソリン、どちらも石油のお世話になる
他ないやまねこの暮らし。10数年前に増改築して住み始
めた頃の灯油価格はリッター当たり40円台だった。

厳寒期は灯油代が月2万円と当時聞いていた。電力も暖炉
やストーブの薪を買うのもほぼ同額とも。引っ越した当時、
それなら何とかなると見込んでいた。実際には月2万円よ
ずっと安かった。

ところがその後高騰が止まらなくなった。床暖房の温度設
定を低めに抑えることも心がけたが、朝は氷点下10度よ
りも低い寒冷の土地で暖房を切るわけには行かない。焼け
石に水である。

やがて腹をくくった。
12月1月2月3月4月の灯油代は仕方ないとしよう。
夏の気温が低い地域。5月から11月の間、キッチンとバ
スの給湯で灯油を使う。けれど大型タンクに補給すること
はない。冷房代はゼロだから、エネルギー代は年間でなら
せばまあまあか。こう自分に言い聞かせ、やせ我慢をする
歳月が続いた。

ところが円安にもかかわらず灯油価格下落。朗報である。

●昨朝、NHKの「ニュース深読み」を見た。原油価格下落
の話題である。石油輸出機構(OPEC)が原油価格下落を前
にしながら、以前なら行っていた減産をしなかった。
なぜだろう?資源小国の人々の暮らしを思いやってくれた
のだろうか?

そんなわけはない!
背景にはまず、ロシアの原油の下落がある。
さらに長期的には燃料の多様化がある。
太陽熱、風力などの自然エネルギーを始め、オイルシェル、
さらに深海のメタンハイドレート、水素など。

世界経済にしめる石油の地位が低下するにつれ、OPECは高
い設定に押さえるわけには行かなくなった。現在1バレル
当たり47ドル。高くても60ドル程度におさえようとOP
ECは考えている模様。

けれどOPECは敗北の道を選んだのではない。逆である。
石油に代わるオイルシェル深海のメタンハイドレートは掘
削にあたり巨額の費用がかかる。だから原油価格が下落す
れば安い原油をかった方がお得。短期的には開発する意味
がなくなる。

この先の世界のエネルギー戦略において石油中心時代を少
しでも長引かせよう!これがOPECの目的だというのだ。

聞いていて腹立たしいけれど、原油をすべて外国に依存す
るこの国のわれわれにあっては、ごまめの歯ぎしりである。

●一つ気になることがある。電力会社は火力発電で重油を
燃やしている。原油価格が下落したら電気代だってど~ん
と安くなっていいんじゃない!

ところがである。電力会社は原油価格の変動より2、3か
月、時には6か月遅れて料金を安くするんだという。
どうして?

「ニュース深読み」出演の小野文恵アナはじめ、この重要
な質問を、業界側の出演者に対して、誰もしないんだよね。
「あれ?」と口をポカンと開けているばかり。
子どもの使いじゃないでしょ!!

逆に原油価格が高騰したとき、はたして電力料金の連動を
数ヶ月待ってくれたのだろうか?

3.11以後、電力会社の体質に怒りの絶え間ないやまねこは、
腹の虫がおさまらない。

●ピケティのブームが拡大する一方である。前回のやまね
こ通信を読んで、輪読会への参加希望のメール。それに英
訳版なら入手したとのありがたいメールが相次いだ。とも
みさんどうもありがとう。

昨晩7時のNHKニュースでは、みすず書房邦訳版増刷中の印
刷所の映像が流れていた。HHK番組宣伝の一環であることは
間違いない。Eテレの「パリ白熱教室」ピケティ講義。
やまねこの家に昨日届いた邦訳版の帯には「パリ白熱教室」
の文字が踊っている。

分厚くて難しい本が「パンのように売れた」ことを聞いた
最初の例は、ジャン・ポール・サルトル『存在と無』であ
った。やまねこも大学生の頃、買って書棚に並べた。読み
通してはいない。

今回のブームはいったい何だろう?
それはさておき、やまねこの仲間たちは、現在の格差社会
を前にして、出口はないかを考える道具として、ピケティ
の理論に切実な関心を抱く。

そうそう、今日は一昨日金曜日のピケティ講義を再度録画
で見る日である。
たかこさんの取ってくれたDVDをちづこさんらとともに鑑賞
し語り合う予定である。


うらおもて・やまねこでした。

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