@@@やまねこ通信307号@@@
あけましておめでとうございます。
●元旦の新聞に「歴史学ぶこと 極めて大切」との天皇の年
頭所感が掲載された。1日の新聞に出すには、天皇の原稿
締切はいつだったのだろう?
戦後天皇が戦争責任を負うことなく、地位にとどまり続けた
ことに対し、やまねこは深い疑問を抱いていた。裕仁天皇と
皇后に対し、親しみの感情を抱いたことはない。どうして親
しみの感情が抱けるだろう!
天皇という言葉で思い浮かべるのは裕仁のみである。明仁、
美智子のおふた方は皇太子ご夫妻である。そこで天皇という
言葉を聞くたび、頭の中で、ああ、皇太子夫妻のことなのだ
な、と翻訳しなくてはならない。
●ところが皇太子夫妻つまり、現在の天皇皇后の言葉と行動
を見守るうち、戦後を生きる誰にもまして、このおふた方が、
戦没者に対してあるべき姿を実践してこられたとやまねこは
つくづく思うようになった。
つくづく思うようになった。
天皇はこの国の祭司長である。だから死んだ人を弔う仕事を
するのは職務上、当然かもしれない。
けれど、靖国神社にA級戦犯が合祀されていることが判明して
から、それを不愉快として75年以後参拝を止めた昭和天皇
にならい、明仁天皇も靖国参拝をしない。
●戦争に対するこの姿勢は、東日本大震災の被災者訪問の折
などにも反復されている。明仁美智子のおふた方は、どの地
であれ、被災者の前に膝まづき、視線の高さを同一にして言
葉をかけておいでになる。
こうした姿勢は昭和天皇にはなかったことである。お二人の
発案になる姿勢なのだろうか?
以下毎日新聞WEB版:
●昨年は大雪や大雨,さらに御嶽山の噴火による災害で多く
の人命が失われ,家族や住む家をなくした人々の気持ちを察
しています。
また,東日本大震災からは4度目の冬になり,放射能汚染によ
り,かつて住んだ土地に戻れずにいる人々や仮設住宅で厳しい
冬を過ごす人々もいまだ多いことも案じられます。昨今の状況
を思う時,それぞれの地域で人々が防災に関心を寄せ,地域を
守っていくことが,いかに重要かということを感じています。
本年は終戦から70年という節目の年に当たります。多くの人々
が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々,広島,長
崎の原爆,東京を始めとする各都市の爆撃などにより亡くなっ
た人々の数は誠に多いものでした。この機会に,満州事変に始
まるこの戦争の歴史を十分に学び,今後の日本のあり方を考え
ていくことが,今,極めて大切なことだと思っています。
この1年が,我が国の人々,そして世界の人々にとり,幸せな年
となることを心より祈ります。
●宮内庁が発表した新年の歌。毎日新聞より
<天皇陛下>
来る年が原子爆弾による被災より七十年経つを思ひて
爆心地の碑(いしぶみ)に白菊を供へたり忘れざらめや往(い)
にし彼の日を
<皇后さま>
学童疎開船対馬丸
我もまた近き齢(よわい)にありしかば沁みて悲しく対馬丸思ふ
以上、新聞で報じられているお言葉と歌を採録した。
(付記:天皇陛下、皇后さまという表記の仕方は何ゆえだろう?)
(付記:天皇陛下、皇后さまという表記の仕方は何ゆえだろう?)
●過日、モンダイの安倍首相が、福島で天皇皇后と同じ姿勢で被
災者の前に膝まづいたものだから、やまねこはびっくりして転げ
そうになった。
右翼とは、天皇中心の国家、戦前の政治体制への回帰を望む閉鎖
的ナショナリズムの人々だと、やまねこは受け止めている。だか
ら浅沼事件の背後の赤尾敏のような人物が、米国に迎合している
ことが不可解に思える。
今日、国内外から右翼政治家と呼ばれている安倍首相の背骨に何
があるのだろう?祖父の岸信介を体現しているのは歴然だけれど。
天皇は安倍晋三にとり、どんな存在なのだろう?
天皇が裕仁で終わったのでなかったら、明仁天皇美智子皇后の姿
勢を大切に思わないのかなあ?
あなた右翼なんでしょう?!
明仁天皇美智子皇后にならい、少しでも満州事変に始まる大戦の
歴史を反省的に学習してくれないかなあ?
戦争が奪い去った人々の小さな暮らし、夢と希望、責任ない人々
の命。戦争が引き起こす膨大な国費の損失、取り返しつかぬ環境
破壊。
世界一好戦的な資源大国、米国の後を追っかけ、世界中の戦争の
お手伝いするゆとりは、3.11以後の借金大国にあるわけない。
騎馬や軍用車で閲兵する自身の英雄的勇姿に惚れ惚れする前に、
このことを想像してくれないものだろうか?
●年賀状を先送りにし暮れからテレビ漬けの毎日。
リビングルームを片付け、大型テレビを消費税8%直前に駆け込
み買い。
庭の樹木を伐採。日あたり、風通し、眺めが良くなった。
もっと前にしたらよかった。
これまで何をしてたんだろうと思うことしきり。
けれどこれが、やまねこのライフサイクルなんだろうね。
大型テレビでオペラ上演。念願のやまねこ・オペラ座の舞台が調
った。何人もの友人に、そのうちオペラ、家で上演するから、と
吹いてきたホラがホラでなくなる日も近いか。
ワーグナー『タンホイザー』、『さまよえるオランダ人』ロッシ
ーニ『セヴィーリアの理髪師』、モーツアルト『フィガロの結婚』
とともに過ごす年末正月。
年賀状は松の内に書けばいい。
そうそう、旧正月という手もある。
自分を甘やかすことにかけて人後に落ちないやまねこの改まらな
い生活がまた始まります。
みなさま、旧年中はお世話になりました。
本年もどうかよろしくお願い申し上げます。
うらおもて・やまねこでした。
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