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2015年1月11日日曜日

やまねこ通信309号:石油が安くなった!電力料金は?ピケティ講義

@@@やまねこ通信309号@@@
石油が安くなった!電力料金は?!ピケティ講義

暖房用灯油が1リッター86円になった。
前回12月中旬は90円。
昨年2014年の1月は104円だった。

3日前の8日、灯油を自宅裏のタンクに配達してもらう。
400リッタータンクが半分になったら注文。厳寒期は
月2度給油してもらう約束。

この暖房用灯油が1リットル86円になったのだ。
よかった!よかった!

自宅の暖房、車のガソリン、どちらも石油のお世話になる
他ないやまねこの暮らし。10数年前に増改築して住み始
めた頃の灯油価格はリッター当たり40円台だった。

厳寒期は灯油代が月2万円と当時聞いていた。電力も暖炉
やストーブの薪を買うのもほぼ同額とも。引っ越した当時、
それなら何とかなると見込んでいた。実際には月2万円よ
ずっと安かった。

ところがその後高騰が止まらなくなった。床暖房の温度設
定を低めに抑えることも心がけたが、朝は氷点下10度よ
りも低い寒冷の土地で暖房を切るわけには行かない。焼け
石に水である。

やがて腹をくくった。
12月1月2月3月4月の灯油代は仕方ないとしよう。
夏の気温が低い地域。5月から11月の間、キッチンとバ
スの給湯で灯油を使う。けれど大型タンクに補給すること
はない。冷房代はゼロだから、エネルギー代は年間でなら
せばまあまあか。こう自分に言い聞かせ、やせ我慢をする
歳月が続いた。

ところが円安にもかかわらず灯油価格下落。朗報である。

●昨朝、NHKの「ニュース深読み」を見た。原油価格下落
の話題である。石油輸出機構(OPEC)が原油価格下落を前
にしながら、以前なら行っていた減産をしなかった。
なぜだろう?資源小国の人々の暮らしを思いやってくれた
のだろうか?

そんなわけはない!
背景にはまず、ロシアの原油の下落がある。
さらに長期的には燃料の多様化がある。
太陽熱、風力などの自然エネルギーを始め、オイルシェル、
さらに深海のメタンハイドレート、水素など。

世界経済にしめる石油の地位が低下するにつれ、OPECは高
い設定に押さえるわけには行かなくなった。現在1バレル
当たり47ドル。高くても60ドル程度におさえようとOP
ECは考えている模様。

けれどOPECは敗北の道を選んだのではない。逆である。
石油に代わるオイルシェル深海のメタンハイドレートは掘
削にあたり巨額の費用がかかる。だから原油価格が下落す
れば安い原油をかった方がお得。短期的には開発する意味
がなくなる。

この先の世界のエネルギー戦略において石油中心時代を少
しでも長引かせよう!これがOPECの目的だというのだ。

聞いていて腹立たしいけれど、原油をすべて外国に依存す
るこの国のわれわれにあっては、ごまめの歯ぎしりである。

●一つ気になることがある。電力会社は火力発電で重油を
燃やしている。原油価格が下落したら電気代だってど~ん
と安くなっていいんじゃない!

ところがである。電力会社は原油価格の変動より2、3か
月、時には6か月遅れて料金を安くするんだという。
どうして?

「ニュース深読み」出演の小野文恵アナはじめ、この重要
な質問を、業界側の出演者に対して、誰もしないんだよね。
「あれ?」と口をポカンと開けているばかり。
子どもの使いじゃないでしょ!!

逆に原油価格が高騰したとき、はたして電力料金の連動を
数ヶ月待ってくれたのだろうか?

3.11以後、電力会社の体質に怒りの絶え間ないやまねこは、
腹の虫がおさまらない。

●ピケティのブームが拡大する一方である。前回のやまね
こ通信を読んで、輪読会への参加希望のメール。それに英
訳版なら入手したとのありがたいメールが相次いだ。とも
みさんどうもありがとう。

昨晩7時のNHKニュースでは、みすず書房邦訳版増刷中の印
刷所の映像が流れていた。HHK番組宣伝の一環であることは
間違いない。Eテレの「パリ白熱教室」ピケティ講義。
やまねこの家に昨日届いた邦訳版の帯には「パリ白熱教室」
の文字が踊っている。

分厚くて難しい本が「パンのように売れた」ことを聞いた
最初の例は、ジャン・ポール・サルトル『存在と無』であ
った。やまねこも大学生の頃、買って書棚に並べた。読み
通してはいない。

今回のブームはいったい何だろう?
それはさておき、やまねこの仲間たちは、現在の格差社会
を前にして、出口はないかを考える道具として、ピケティ
の理論に切実な関心を抱く。

そうそう、今日は一昨日金曜日のピケティ講義を再度録画
で見る日である。
たかこさんの取ってくれたDVDをちづこさんらとともに鑑賞
し語り合う予定である。


うらおもて・やまねこでした。

2015年1月9日金曜日

やまねこ通信308号:ピケティが今夜Eテレに、パリが大変なことに

@@@やまねこ通信308号@@@
ピケティが今夜Eテレに、パリが大変なことに

一昨日のことである。
夜のニュースを見ていたらパリで新聞社が襲撃され死者1
0人との文字が画面に流れた。死者はやがて12人にふえ
た。

昨晩、テレビ朝日の「報道ステーション」で、詳しい報道
を見た。パリの風刺週刊新聞「シャルル・エブド」社の編
集会議の部屋に加害者が押しかけ、出席していた編集長は
じめコラムニストや漫画家に向かってカラシニコフ銃を乱
射した。事件後車で逃走する際、「神は偉大なり」と大き
な声で叫んだ。

加害者は車で逃走しさらに被害者を増やしているらしい。

同紙はこれまでイスラム教指導者を風刺した漫画を掲載。
犠牲になった「シャルリー・エブド」紙編集長シャルボニ
エ氏(42歳)ことシャルボーは宗教は哲学と同様に批評
の対象になりうるとの考えを述べていた。

フランスは武器輸出大国、原発大国として悪名高い国でも
あるけれど、移民を「フランス人」として受け入れる自由
な国でもあった。「自由・平等・博愛」に基づいた政策。
同国ではイスラム教徒が人口の1割約600万人を占めて
いるという。

事件以後、一般のイスラム教徒が報復の不安に落ち、フラ
ンス国内の右翼的勢力が影響力をますのではないか。

何より、これまでのフランスの「自由・平等」を建て前と
する歴史が終わるのではないか。それが世界的な「自由・
平等」の理念を破壊する方向に進むのではないかと心配だ。

●この事件の前、やまねこはフランス発の書物に関心を向
けていた。
その本は、経済学者トマ・ピケティ『21世紀の資本論』。
流行の真っ只中のため、書店でも図書館でも入手が難しい
と新聞に書かれているくらいだ。

竹信三恵子さんが書き下ろした『ピケティ入門』(金曜日、
1200円)を買い込んで読み進めるうち、ピケティの考
えは、「アベノミクス」を批判をするやまねこたちにとり、
大いにタメになることが分かってきた。

ピケティの「格差論」。安倍政権寄りの人々がきっと、歪
曲した読み方を流布させるだろう。それを防がねばならな
いと、女たち、働く人々の側からしっかり分かりやすい切
り口で書かれた不可欠の書、竹信三恵子の『入門』。
以下、竹信三恵子さんの『入門』を基にした紹介です。

●社会の階層差の拡大が避けがたい。階層差の生む格差を
解決するには、何らかの人為的な格差縮小政策が必要であ
るというのが、ピケティの主張である。

ピケティは1971年生まれ。両親はパリ五月革命以来、
左派の労働運動活動家。22歳で経済学博士を取得した秀
才。高い学識を、ピケティは、働く人々の立場から社会を
変えるために使おうとしている。政治的には、オランド大
統領の所属する社会党に近い立場。

●マルクスは19世紀において産業革命が進む中、労働者
の置かれた悲惨な生活を描き出した。資本による労働者に
対する搾取が進み、資本は際限なく集積してごく少数の者
の手に集まる。結果、資本主義自体が自壊するか、共産主
義革命が起こるしかない。これがマルクスの考えである。

けれど19世紀の最後、格差は広がったものの労働者の賃
金と購買力が上がった。テクノロジーの進歩と着実な生産
性の増大をマルクスは無視していたとピケティは見る。こ
のことを繰り返さぬために、歴史を通した長期的な視座、
数量的データの分析が必要だとピケティは考える。

けれどマルクスの考えた「資本の無限の集積の原理」は今
なお重要であり、80年代、90年代の欧米、日本の国民
所得に対する私的富の高まりはマルクスの論理を思い起こ
させるとも。

一方、米国の経済学者クズネッツは第二次大戦以後注目さ
れる。経済発展過程の初めの頃は格差は拡大するが、その
後、経済成長によって中間層が増え、格差は縮小をたどる
という説。

クズネッツの論は、所得の不平等は、経済政策にはかかわ
りなく、テクノロジーの発展と生産性の向上により自動的
に縮小してゆくというもの。

やまねこはこの説を、同世代の保守政党支持者から散々聴
かされた覚えがある。

●ピケティの理論はマルクスの「資本集積の原理」に対す
る洞察と、クズネッツの数量分析を取り入れ、そこに歴史
的視座を盛り込んで長期間の格差の動きを分析したもの。
すると例外的一時期を除くと、格差は一貫して拡大傾向を
たどっているとピケティは主張する。これが新しさである。

●「資本」は働かなくても収益があがり相続によって個人
の努力とは無関係に引き継がれるものである。
一方、人々の経済活動で稼ぎ出した年間所得の総額を「国
民所得」とする。

「資本」と、「国民所得」を比較すると、3:1、時には
7:1に達する。勤労で得られる「国民所得」よりも「資
本」が3倍、7倍になる社会。「資本」は世襲されるので
特定の人々の手にしか富がわたらず、富の偏りが進んでゆく。
2010年の日本は「資本」が6倍でありバブル期は7倍
だった。

成長率の低い社会では、生産によっての利益よりも、資本
の比重が大きくなり集中度を増す。少子化はこれに拍車を
かける。

●「業績至上主義」。1980年代以後に顕著な傾向は、
ある能力、スキルをもつ人々の報酬が高くなったこと。米
国では企業のトップ、著名な医者、研究者、エコノミスト
の高収入が当然とみなされる。「勝ち組」の登場である。

ここでは誰もが「勝ち組」になる可能性があると見えるだ
けに、「小株主」などが大株主を潤す資産の拡大を支持し
がちになり、格差縮小のための政治選択がむつかしくなる。

格差が進んで固定化されると、子どもたちの教育にも影響
が出る。ハーバード大学の学生の親の平均年収は、国全体
の上位2%の人々の年収と同じだという。

社会の支配層が高収入の人々ばかりになれば、中低所得層
の所得を上げる政策に政治家が積極的ではなくなる。低い
年収の階層に固定化されることに不満を抱く人々は、国内
政治に絶望し、排外主義、外国人労働者への敵対感情に向
かう。

●ピケティの最大の解決策は、「国際的富裕税」というア
イディアである。一国の中で富裕層の税率を高くすると、
富裕層は税金の安い国に逃れてゆく。この国の富裕層がシ
ンガポールに移住している話を聞く。

ピケティの考えは、国連のような機関で「国際的富裕税」
を徹底し、誰も逃れられなくすることである。これは同時
に、隠し資産を明るみにだし、社会の富を顕在化し配分を
平等にすることにつながるのだ。

義務教育が受けられない世界の途上国の子どもたちは、莫
大な隠し資産が解放することで、学校に行けるようになる
だろう。

「国際的富裕税」はとても不可能だと考える人々が多いだ
ろう。けれど、理論は発言されて始めて実現に向かう。最
初から大賛成を受けないから見込みがないと思うことはな
い。

●上に述べたピケティの分析は、まぎれもなくこの国に起
こっている現実である。「アベノミクス」はこの格差を一
層拡大する金持ち優遇政策である。

根本的に批判をするための理論がないものかと、やまねこ
は探しあぐねていた。ピケティの『21世紀の資本』は2
013年に出版され、英訳が14年春、邦訳はみすず書房
から14年12月に出た。
竹信三恵子『ピケティ入門』(金曜日、1200円)は1
4年12月20日出版である。

●やまねこは、ご近所の仲間、ちづこさん、たかこさん、
ちの男女共生ネットの仲間と共に、竹信三恵子『ピケティ
入門』の輪読会をすることにした。

ところが本を買おうとすると品切れである。みすず書房の
邦訳も同じである。辛抱強く待たねばならない。

●その矢先、たかこさんから朗報がもたらされた。
Eテレ「パリ白熱教室」がピケティ講義をするよ、との知
らせ。メールと電話で皆さんに連絡。

本日金曜日夜11時開始、全5回の連続講義とのこと。
見られないかもしれない皆さんに録画する約束も。

「アベノミクス」に対する怒りのため、眠れない皆さん、
どうか今夜のEテレ11時をご覧下さい。

このままではすまない!
どうにかしなくては!


うらおもて・やまねこでした。

2015年1月4日日曜日

やまねこ通信307号:「満州事変に始まる戦争の歴史を学ぶ」年


@@@やまねこ通信307号@@@

あけましておめでとうございます。

●元旦の新聞に「歴史学ぶこと 極めて大切」との天皇の年
頭所感が掲載された。1日の新聞に出すには、天皇の原稿
締切はいつだったのだろう?

戦後天皇が戦争責任を負うことなく、地位にとどまり続けた
ことに対し、やまねこは深い疑問を抱いていた。裕仁天皇と
皇后に対し、親しみの感情を抱いたことはない。どうして親
しみの感情が抱けるだろう!

天皇という言葉で思い浮かべるのは裕仁のみである。明仁、
美智子のおふた方は皇太子ご夫妻である。そこで天皇という
言葉を聞くたび、頭の中で、ああ、皇太子夫妻のことなのだ
な、と翻訳しなくてはならない。

●ところが皇太子夫妻つまり、現在の天皇皇后の言葉と行動
を見守るうち、戦後を生きる誰にもまして、このおふた方が、
戦没者に対してあるべき姿を実践してこられたとやまねこは
つくづく思うようになった。

天皇はこの国の祭司長である。だから死んだ人を弔う仕事を
するのは職務上、当然かもしれない。

けれど、靖国神社にA級戦犯が合祀されていることが判明して
から、それを不愉快として75年以後参拝を止めた昭和天皇
にならい、明仁天皇も靖国参拝をしない。

●戦争に対するこの姿勢は、東日本大震災の被災者訪問の折
などにも反復されている。明仁美智子のおふた方は、どの地
であれ、被災者の前に膝まづき、視線の高さを同一にして言
葉をかけておいでになる。

こうした姿勢は昭和天皇にはなかったことである。お二人の
発案になる姿勢なのだろうか?

以下毎日新聞WEB版:
●昨年は大雪や大雨,さらに御嶽山の噴火による災害で多く
の人命が失われ,家族や住む家をなくした人々の気持ちを察
しています。

また,東日本大震災からは4度目の冬になり,放射能汚染によ
り,かつて住んだ土地に戻れずにいる人々や仮設住宅で厳しい
冬を過ごす人々もいまだ多いことも案じられます。昨今の状況
を思う時,それぞれの地域で人々が防災に関心を寄せ,地域を
守っていくことが,いかに重要かということを感じています。

本年は終戦から70年という節目の年に当たります。多くの人々
が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々,広島,長
崎の原爆,東京を始めとする各都市の爆撃などにより亡くなっ
た人々の数は誠に多いものでした。この機会に,満州事変に始
まるこの戦争の歴史を十分に学び,今後の日本のあり方を考え
ていくことが,今,極めて大切なことだと思っています。

この1年が,我が国の人々,そして世界の人々にとり,幸せな年
となることを心より祈ります。

●宮内庁が発表した新年の歌。毎日新聞より
<天皇陛下>
来る年が原子爆弾による被災より七十年経つを思ひて

爆心地の碑(いしぶみ)に白菊を供へたり忘れざらめや往(い)
にし彼の日を

<皇后さま>
学童疎開船対馬丸

我もまた近き齢(よわい)にありしかば沁みて悲しく対馬丸思ふ

以上、新聞で報じられているお言葉と歌を採録した。
(付記:天皇陛下、皇后さまという表記の仕方は何ゆえだろう?)

●過日、モンダイの安倍首相が、福島で天皇皇后と同じ姿勢で被
災者の前に膝まづいたものだから、やまねこはびっくりして転げ
そうになった。

右翼とは、天皇中心の国家、戦前の政治体制への回帰を望む閉鎖
的ナショナリズムの人々だと、やまねこは受け止めている。だか
ら浅沼事件の背後の赤尾敏のような人物が、米国に迎合している
ことが不可解に思える。

今日、国内外から右翼政治家と呼ばれている安倍首相の背骨に何
があるのだろう?祖父の岸信介を体現しているのは歴然だけれど。
天皇は安倍晋三にとり、どんな存在なのだろう?

天皇が裕仁で終わったのでなかったら、明仁天皇美智子皇后の姿
勢を大切に思わないのかなあ?
あなた右翼なんでしょう?!

明仁天皇美智子皇后にならい、少しでも満州事変に始まる大戦の
歴史を反省的に学習してくれないかなあ?

戦争が奪い去った人々の小さな暮らし、夢と希望、責任ない人々
の命。戦争が引き起こす膨大な国費の損失、取り返しつかぬ環境
破壊。

世界一好戦的な資源大国、米国の後を追っかけ、世界中の戦争の
お手伝いするゆとりは、3.11以後の借金大国にあるわけない。

騎馬や軍用車で閲兵する自身の英雄的勇姿に惚れ惚れする前に、
このことを想像してくれないものだろうか?

●年賀状を先送りにし暮れからテレビ漬けの毎日。
リビングルームを片付け、大型テレビを消費税8%直前に駆け込
み買い。

庭の樹木を伐採。日あたり、風通し、眺めが良くなった。
もっと前にしたらよかった。
これまで何をしてたんだろうと思うことしきり。
けれどこれが、やまねこのライフサイクルなんだろうね。

大型テレビでオペラ上演。念願のやまねこ・オペラ座の舞台が調
った。何人もの友人に、そのうちオペラ、家で上演するから、と
吹いてきたホラがホラでなくなる日も近いか。

ワーグナー『タンホイザー』、『さまよえるオランダ人』ロッシ
ーニ『セヴィーリアの理髪師』、モーツアルト『フィガロの結婚』
とともに過ごす年末正月。

年賀状は松の内に書けばいい。
そうそう、旧正月という手もある。
自分を甘やかすことにかけて人後に落ちないやまねこの改まらな
い生活がまた始まります。

みなさま、旧年中はお世話になりました。
本年もどうかよろしくお願い申し上げます。



うらおもて・やまねこでした。

2014年12月21日日曜日

やまねこ通信306号:総選挙自民党微減、野党は候補者を取り替えよ!

@@@やまねこ通信306号@@@
総選挙自民党微減、野党は候補者交代しなくては!

選挙から一週間。雪に見舞われ、空と足元を眺めながらの
日々。今朝のベランダの温度計氷点下1℃。
16日17日に降り続いた雪は30センチばかり積もった。
12月としては大雪だったからドキッとする。

投票率戦後最低の55.48%で選挙が終わった。
自民党は291議席を獲得したが、公示前勢力の295議
席から4議席減らした。連立を組む公明党と合わせて公示
前と同じ326議席。

投票率が低いから、自民党議席が増大したかと思った。し
かし減少だった。

●開票翌日、5大紙一面トップ見出しを並べた写真の投稿が
フェイスブックで見つかる。

「自公大勝 3分の2維持」:朝日新聞
「自公圧勝 320超」:読売新聞
「自公3分の2超 圧勝」:産経新聞
「自公勝利 3分の2維持」:日本経済新聞

ところが、
「自民微減 291議席」:毎日新聞。

見出し表現で、与える印象がまったく違うことに気づく。

●やまねこは毎日新聞を取っている。へえ~と思い、投開
票翌日12月15日朝刊を見直した。そこには、

「自公 3分の2維持へ」の見出し(統12版)。

「勝利」「大勝」「圧勝」の文字がないのは確かだ。
版によって見出しが違う。

●投票率の低い選挙だったので、支持基盤の厚い政党が有
利だった。自民党、公明党、日本共産党である。

候補者が間に合わないことに泣いた政党ナンバーワンは民
主党だった。2012年の惨敗からこの2年間、何をして
いたのだろう?

長野4区で前々回初出馬し、民主への追い風で当選した民
主党候補は2年前自民党候補に敗北。今回再度立候補した
が、その後、どんな活動をしていたのかまったく分からな
い。

今回も同党から立候補。けれど、選挙の時だけ出てきても
ダメだよ!

民主党が、再出発をホンキで狙うのだったら、今回の候補
者を取り替えねばダメだ。

民主党は、活動ゼロでも、モンダイ抱えていても、前回の
立候補者を今回も立てた。知名度が高いほうが当選しやす
いとの目論見だろうか?

後ろ向きの発想だ。

地域での組織が弱く沈滞した中、落選の反省会をまともに
しないのではないか?

風が吹かなかった。
投票率が低かった。
若い層を取り込めなかった。

こんなことで終わっているのではないだろうか?
候補者に問題ありとの議論が語られるだろうか?
現候補者は県連の幹部である。
候補者を取り替えるためには、自分で自分を切り捨てねば
ならない。

元議員、前議員を県連幹部にする体制に果たして党内改革
ができるのだろうか?

別の候補者を立てる力がないのではないか?

ところが、逆に、「風が吹いたら」、これら活動ゼロの候
補者も、モンダイある候補者も、当選するのだ。
この方が恐ろしいとやまねこは仲間と語り合う。

今回当選した大量の自民党候補者がこれにあてはまる。

●一方、地域での活動に熱心な日本共産党は、全国の地方
国候補者を立てた。立派である。
比例区での当選者が増えた。勝利との感触があるかもしれ
ない。

けれど、地方区での現在の候補者を本当に当選させようと
考えているだろうか?

批判票の受け皿にするばかりでなく、当選見込みある候補
者選びをしているだろうか?

もしもホンキで当選させるつもりでなく、批判票受け皿、
その他大勢の候補者だったら、有権者に対して失礼ではな
いだろうか?

政権を取るための姿勢と活動がなかったら、現体制を黙認
する永遠の野党どまりではないだろうか?

どうしてその反省がないのだろう?
やまねこの仲間たちは、本当に不思議だと語り合っている。

●長野県の選挙区で当選した自民党候補は、全員、東大法
学部卒の元官僚である。古い体質が変わっていない。

長野県はこんな古い権威をいまだに大事にするような地域
だったのだろうか?

長野4区は女性候補が一度も立ったことがない選挙区。
元官僚の自民党候補に対抗して、民主党も、共産党も、ど
うして女性候補を立てないのだろう?

女性候補の適任者が見つからないわけではないはずだ。

候補者を、自分たちの手で見つけ育ててゆく米国のエミ
リーズ・リストを2年前に紹介した。

その実践はこの2年、ゼロだったやまねこたち。
力の限界をつくづく感じる小さな市民のひとり。
けれど忘れてはいない。
何かできることがあるはずだ。
やまねこの仲間たちは語り合う。

地域の政党に介入し、候補者選びに声を出してゆくのはど
うだろう?

来年春は統一地方選である。


うらおもて・やまねこでした。



2014年12月13日土曜日

やまねこ通信305号:笑ゥせぇるすまんの「アベノミクス」と「3だけ主義」

@@@やまねこ通信305号@@@
笑ゥせぇるすまんの「アベノミクス」と「3だけ主義」

車社会に住む。国道20号線(甲州街道)を走ることが多
い。国道でも大型バイパスでも、大きな道路を通ってドキ
っとする時がある。

左右の細い道から、突然飛び出す車である。危ない!もう
少し待てよ!ぶつかるじゃん!
バンバンクラクションを鳴らしてやりたい!

誰がこんな運転を?しばらくすると分かる。危ない車は次
の脇道に消える。ほとんど例外なく無理に飛び出した車は
脇の小道に消える。

国道に無理に飛び出した車のドライバーはきっとこう考え
ている。

「ちょっと向こうに行くだけだからさあ、横切るだけなの
に、国道で長々待つのはイヤだよ。悪いけど、ちょっと割
り込むよ。今だけ!自分だけ!おカネのことだから!」

これが「3だけ主義」である。

国道を走る多数のドライバーは交通規則を守る。公共のル
ールを守るのが当たり前である。

人々が交通規則のスーツ着てる場所で、「3だけ主義」ド
ライバーは、ネマキのままである。公共のルールを、自分
にだけ免除する。「今だけ、自分だけ、カネだけ」。
他の車は目に入らない。

これが国道の「3だけ主義」ドライバー。
ところが、この「3だけ主義」によって、この国の政治経
済が侵食されている。「アベノミクス」という名で!

ホントならスーツ着て背筋伸ばしモラルの見本を示すべき
場所に、「今だけ、自分だけ、カネだけ」とネマキ姿で現
れる政権与党と経済人たち!

●「3だけ主義」とはなにか?
NHKラジオ第1放送ビジネス展望116日で放送されたものが、
Twitterで拡散した模様。


次の●まで走り読みしてくださいね。

以下、その一部をペースト。
題して「3だけ主義の克服と新しい日本」

・たとえば今さえよければ先々のことを考えずに借金ばか
り積み上げるとか、未来の成長の芽を摘んでしまうとか、
姑息な問題先送りとか危険の隠ぺいをするとか、将来の子
孫のことを考えずに環境を汚すといったこと。

・カネだけというのはとにかくカネをもらえば何でも言う
ことを聞くとか、カネが儲かるなら何をしてもいいとか、
カネのためなら何でもするとか、株価さえ上がれば何でも
いいとか、補助金がもらえれさえすればよいとか、カネ以
外の価値観が何もないとかいうこと。

・自分だけというのは自分さえ出世すればとか、自分がカ
ネをもらえさえすればとか、他人や弱者や社会や未来の人
たちのことなどどうでもいいとか、環境を汚してもいいと
か、自分自身の利害損得以外何も考えないとか、そういう
考え方のこと。

・昔の日本はこんな3だけ主義の人はあまり表に出てこ
かったし、世の中をリードするような立場に付くことはな
かったが、最近はそういう人が本当にあちこちにいて、し
かも政治や経済の結構地位の上の人にそういう人が多くて、
多くの日本人がうんざりしているということ。

それでこの今だけ、カネだけ、自分だけという言葉を多く
の日本人が口にするようになった。

・でも実際に世の中はどこの国でも経済合理的な人間が増
えて貧富の格差がどこまでも拡大し、社会は乱れに乱れ、
結局世界大恐慌の出口が見えなくなっている。

・日本でもどこまでも日銀が国債や株や不動産投資信託を
買い入れて株価だけは上げて、しかし円安で物価が上がっ
て、実質所得の伸びないほとんどの人々は不景気と物価高
で困難が増すばかり。

カネだけ出しても世の中はよくならないし、金融緩和を終
わりにしたら国債が暴落する可能性が高く、財政破綻の危
険を未来に先送りして今だけいいという話。

そして結局豊かになるのは金持ちと日本からカネが流れる
米国ばかり。
すなわち為政者自身のためばかり。
根本的に何か変だということがわかる。
世の中に貧困と絶望が増え、怨嗟の声が広がり、社会が乱
れていく。
今だけではなく未来のことも考えて、また過去の歴史も大
事にしよう。(経済アナリストの藤原直哉氏の談話より)

●以上、語られているのは、安倍首相が選挙の争点にと鼻
ひくつかせる「アベノミクス」です。「アベノミクス」こ
そ、「今だけ、自分だけ、カネだけ」の「3だけ主義」な
んです。

日銀がカネを大量に発行し、公務員の年金以外の年金資金
に株を25%まで組み入れ、株式市場にカネをじゃぶじゃ
ぶ注ぎ込み、100万円以下なら税をかけないと、低所得の若
者、年金受給者の虎の子まで株式市場に引きずりだし・・・。

株が下落したらどうするの?
その時は安倍内閣に責任とってもらおう。
すると自民党を落選させるわけにはいかないね!
別の政権になったら、注ぎ込んだカネがどうなるかわから
んもんね!

蟻地獄に吸い込まれてゆく絶望的選択。
悪魔との契約。死ぬまで血を吸い取られるしかない。

この先の運命を知りたい方は名作「笑ゥせぇるすまん」をどうぞ。
「オ(ホ)ーッホッホッホッホッ」。

うらおもて・やまねこでした。