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2011年12月26日月曜日

タンゴ演奏で茅野のクリスマスの夜が更ける、茅野市民館の運営スタッフは凄いなあ!


@@@@やまねこ通信171@@@@


24日クリスマスイブの夜、茅野市民館のアトリエ「タンゴ・
クリスマス」に行ってきました。

市民館二階のアトリエに入った途端、きらきらイルミネーシ
ョンが点滅して知った顔がにこにこ迎えてくださいます。
わ~い楽しそう!

演奏は、バンドネオンの男性、バイオリン女性、コントラバ
ス男性に男性ゲスト歌手の「トリオ・ポルテーニョ」。名古
屋を中心に活動しているバンド。

「碧空」「エル・チョクロ」「奥様お手をどうぞ」、それに
アルゼンチンタンゴの「ジーラジーラ」「ウノ」など、学生
時代にラジオでよく聞いたものです。淡谷のり子「小雨降る
径」岸洋子の「恋心」などはやまねこの母が大好きだった曲。

クライマックスは「ラ・クンパルシータ」。情熱の音楽の名
にふさわしく会場の照明が真っ赤に変わって演奏家を照らし
だします。ちなみにこの照明は、従来に比べて10%しかエ
ネルギーを消費しないLEDライト使用とのこと。細部に意
識の高いところが垣間見えて、市民館運営スタッフの好感度
を大いに高めたと思いました。

アルゼンチンタンゴはもともと、場末の酒場の演歌のような
歌でしたと紹介するバンドネオン奏者春日井邦夫さんはじめ、
トリオのみなさんは、教養豊かで礼儀正しく崩れたところの
ない誠に上質な演奏家たちでした。


現代タンゴの巨匠アストル・ピアソラが来日する前にアル
ンチンに赴き、やがて自宅に招待されたとの逸話で知られた
ピアソラの追求者たち。

やまねこは最前列バンドネオン奏者の真ん前に運よく座りま
した。こんなに間近にみたことは初めてでした。アコーディ
オンの小型で肩からベルトで下げることがなく、膝の上に羅
紗のような布を敷いて両腕の力だけで浮かせながら演奏する
バンドネオン。縦に寝かせて床に置いた楽器を、片手で気合
とともに腿の上に乗せるのです。これは腕力が必要です。

最後の曲ピアソラの「リベルタンゴ」こそは、体力勝負のス
ポーツさながらとの解説付きでした。製造が中止になったた
め文化財ともいうべきバンドネオン。重さを尋ねたところ、
6キロとのこと。これを片手でえいやっと膝の上に乗せる一
瞬は見ごたえがありました。

「タンゴ・クリスマス」は「市民館からの贈り物」の名にふ
さわしく、一部と二部に分かれ、真ん中の休憩時間に食事と
飲み物が出されました。ピザにケーキにゼリー。市民館一階
のアンダンテの調達らしく量も適度でなかなかおいしかった
ですよ。

昼の部は150人ほど、夜の部は100人くらいの入りだったとか。
コンチネンタルタンゴは両大戦間に流行した音楽で、その後
スタンダードナンバーに入りました。1910年代ですから、や
まねこの親たちの世代の青春の音楽であったわけです。70
80代と見える年配の方々が心から楽しんでおられるのが分か
りました。

司会はサポートCの原房子さんと文化創造の辻野さん。スタ
ッフのみなさんは全員、いわば茅野のサンタクロース。タン
ゴの生演奏が夜聞けるなんて、都会的だよね。茅野でこんな
行事があろうとは、夢にも思わなかったやまねこ。

観客の様子を見ながらの進行など、細かいところに配慮が行
き届いていたから、みなさんは気持ち良く過ごされたと思い
ました。

最後にプレゼントの抽選会がありました。全員が何らかの贈
り物をかかえて帰途につきました。LEDの小さなローソク
は片手に2~3センチのサイズながら、点滅して闇を照らす
優れものです。

このブログをやまねこは、トリオ・ポルテーニョのCD演奏
を聴きながら書きました。何を隠そう、抽選の一位に当選、
賞品としていただいたことを、小さな声で付け加えなくては
なりません。

抽選の一位当選は生まれて初めてです。ずっと籤運が良くな
かったのにどうしたんだろうと少し不安な思いがします。
せめて昨年手抜きした年賀状を書いて、年の残りを静かに過
ごすことにしましょう。

市民館の建物についてやまねこは批判的なブログを書きました。

12月市議会で、市民館の大型ガラスが多数落下し、市の財政
を圧迫していること。設計者・施工業者ではなく黙って市が
支払っていることに対する追及がありました。非常に健全な
住民意識だと思います。

箱ものとしての市民館は、全国のこうした種類の建物に共通
して、設計者の功名心が独り歩きし、行事主催者や利用者側
の都合が犠牲になっている面が多々見受けられます。

けれど、そのことにもめげず、運営スタッフの創意工夫が目
覚ましいものであることを、タンゴCDを抱きしめながらの
この晩は尚更、感服しながらやまねこは家路についたのでし
た。

茅野市民館サポートC、地域創造のみなさま、今年は本当に
どうも有難うございました。
来年は、読者のみなさまも一緒に参加しましょうね。

うらおもて・やまねこでした。


2 件のコメント:

  1. 恋は不思議ね~消えたはずの~灰の中から何故に?燃えるぅ#
    ときめく心~せつない胸?フンフン~~~良いね~
    バンドネオンの歯切れの良さ~良いネェ~^^♪

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  2. 山姥さま。
    さすがにカラオケの女王、
    歌詞を並べるにつれメロディーが立ち上るんだ。
    タンゴのリズムはわくわくどきどき身体を揺さぶるよね。
    けれどべたべたしない。
    バンドネオンがすっきり仕切る。
    すべては一幕の夢でした。

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