ページビューの合計

2012年6月11日月曜日

「保育ママ」現状と課題、大好評!ちの男女共生ネット無料託児サービス


@@@@やまねこ通信199@@@@

ちの男女共生ネット第1回勉強会、映画『丸岡秀子ひとす
じの道』が終わって、さまざまな感想が寄せられた。

運営委員からは次の声が寄せられた。

「昨日の上映会は盛会でした。ワークショップでは皆さん
のすばらしい考えに感銘をうけました。
皆さまお疲れ様でした」。
            
「知らない人同士の話し合いであれだけ意見が出、時間
が足りないという感じだったというのは一回目にして成
功という事だと思います。
細かい打ち合わせが無くてもそれぞれの方が機転を利かせ
て運営されていて素晴らしかったと思います」。

「後味としては、<小さな失敗・思ったよりずっと大きな
成功>です。皆様、お疲れ様でした」。


●勉強会の折に、無料託児を開いた。これがお陰さまで評判に
なった。

「託児があるのが素晴らしかった。とっても良かったね」。

次回も託児があるのだったら、参加したいとのお母さんの声も聞かれ
ている。
託児があればお母さんはその時間、子どもから解放される。非常
分かりやすい話である。若いお母さんたちに参加してもらいたかった
ら、無料託児所を開けばいいのである。

ところで、育児とは、果たして、母親だけが引き受ける仕事であり
任だろうか?

託児をほめてくださるのは、例外なく女性ばかりである。
話は変わるが、脱原発諏訪連絡会では、昨年9月の集会で初
めて託児をした。託児サービスのお蔭で、子どもを連れて被
災地から避難してこられた方々が参加できるようになった。
ここから始まった交流が次の集会を生み出している。

今年3月の集会、3.10「明日が消えた」を上映する会でも無
料託児をした。その折にも、託児がよかったと女性参加者た
ちが問わず語りに語っていた。

これらの行事で託児を担当して以来、子育て政策に対して、
やまねこは興味をいだくようになった。

●幼稚園と保育所を一体化させた政府の子育て新施策「総合
こども園」が創設されようとしている。

もう一つのポイントは、「地域型保育」である。地域の実情
に合わせて小規模保育などさまざまな保育のかたちを柔軟に
展開する仕組みという。

核となるのが「家庭的保育」(保育ママ)である。65(火)
毎日新聞が伝えている。保育園に入れなかった待機児童を受け
容れる施設である。3歳の子どもを「保育ママ」に預けたパー
ト女性(33歳)は、語っている。

「知らなかったから、最初は不安だったけど、こじんまりし
た中で預けられて良かった」。
お蔭でパートの仕事時間を少しずつ長くして「家計も助かっ
た」という。

●「保育ママ」とは、主に3歳未満の乳幼児を自宅などで預か
る制度。以前から自治体がしていた仕事だが、10年度からは国
の制度として法的に位置づけられた。

預かる人は、保育士の資格がある人、研修を受けた人である。
形態はさまざまで、保育ママ一人なら、乳児3人、補助者を加
2人以上なら5人まで預かりが可能。

全国の利用者数は、09年度は約2600人だったが、11年度は5700
人と2倍以上に急増。国は14年度までに1900人の目標を掲げて
いる。昨年の3.3倍である。けれど認知度がまだ低く、伸び悩み
という。

大阪市橋下市長が「保育ママバンク」を開設し、保育ママと補
助者をマッチングさせようと試みている。市が募集したところ、
定員の2倍近い235名の応募者が集合。「雇用拡大」に繋がると
して、大阪市は全員を受け容れる方向である。

「子ども子育て新システム」に盛り込まれた地域型保育では、
定員が20人以上になると「総合こども園」の指定を受けるとい
う。これはすごいことだ!

都会では待機児童が多いので乳幼児向けの家庭的保育を活用す
る一方で、地方都市では保育所の定員割れが目立つ。この場合
は、対象を小学生にも広げ、学童保育、地域子育て支援の拠点
などに展開するという。

ただ、良い事ばかりではない。市から補助が出ても「定員いっ
ぱいにならなければ採算割れ不安」との声もある。

さらに、これまでの認可外保育とどう違うのかも明確ではない。
新制度の「保育ママ」には公的補助が与えられるが、認可外保
育はそれがない。だから「民業圧迫」と訴える声があがってい
る。今後、注目が必要である。

●この記事に、少しも書かれていないけれど、これこそ社会の
男女共同参画を進める柱となる政策なのである。

「子育て」とりわけ、3歳未満の子どもを、誰が、どの予算で
育てるかによって、人々の暮らし方ががらりと変る。社会が負
するのか、家族だけで負担することで、結局女の育児家事負
を永久化するのか?


果たして、育児とは、母だけが引き受ける仕事であり責任だろうか?

「保育ママ」は差し当たり、待機児童を減らし、子どもを預け
る母親と預かるママの両方の「雇用促進」につながるウィンウ
ィンのアイディアに見える。けれど、さらに根本的な制度が立
ちあげられないものだろうか。

このあたりの対策で満足しているようでは、この国が「少子化」
問題に本気で取り組んでいるとはとても思われまい。

もっとも、この国が「子どもたち」を大切にしているかどうか
は、東電福島原発事故の被災地の人々、そこから避難した人々
の話を聞けばすくぐに分かることであるが・・・


うらおもて・やまねこでした。

2 件のコメント:

  1. はらふさこ2012年6月12日 20:29

    保育ママというのは国の制度でやっているのでしたか!
    茅野ではどうなの?
    私は他所の地域で個人的に子どもをあづかってくれる話しか知らなかった。

    返信削除
  2. はらふさこさん、今晩は。
    「保育ママ」は、民主党の施策です。幼稚園と保育園を一体にする施策が目下進行中です。茅野市は、いち早く「子ども部」を立ち上げました。
    ただ、茅野市の場合、男女共同参画の意識があるかどうか、ひとつ見えにくいのですが。
    これまで、いわゆる「無認可保育」が、制度の不備を補ってきた領域に、公的な補助が与えられることになったのです。「無認可」の方々を免許の有無で切り捨てることなく、豊富な保育経験のある方々が、免許を取りやすい仕組みにに切り替えてゆけば、保育の態勢が豊富になって、働くお母さん、お父さんが助かるのにね。こうやまねこは考えています。

    返信削除