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2017年4月27日木曜日

やまねこ通信378号:憲法の勉強会、こんなことを語り合った。

@@@やまねこ通信378号@@@

憲法の勉強会、こんなことを語り合った。

やまねこの仲間、ちの男女共生ネットは4月22
日(土)午後勉強会を開きました。
ロの字型にテーブルを並べ、発言者は自分の席で
の語り。13人が発言および作文、内2人は出席
がかなわぬため代読でした。参加者17人。
   
▲個々の作文とトークの発表。
かおりさん、48歳
憲法好ききらいと言うほどの関心もなかったが。
子どもたちが成人した頃に徴兵される日本になっ
てるのではと心配。個人として尊重しあえる世の
中を求めているのに、国家権力の前に個人が無力
化して憲法が改正されることが心配。だから13
条が好き。

ゆうこさん 40歳
憲法24条に「婚姻は維持されなくてはならない」。
自民党改憲草案「家族は助け合わねばならない」
に違和感。三年前に離婚。今は家族が二つになっ
て幸せ。
「お母さんって本当に自由だねー」と子どもたちが
言っている。
強制される家族でなく、自然と思いやりを持ち合え
る家族でいきたいと願っている。

やよいさん 58歳 
日本が憲法9条を堅持することは、机上の空論ではな
く、後ろ向きの自国優先の保護主義でもなく、世界
平和に導く姿勢を示すものと思います。

まちこさん 60代
横須賀基地周辺から引っ越してきた人の話。
軍用機の飛ぶ数も極端に増え、米軍兵の動きが活発。
変化を敏感に感じているように見えました。

はつえさん  85歳
集団的自衛権の行使容認の閣議決定で憲法解釈を変え
た安倍政権。ナチスが全権委任法によって、ワイマー
ルの憲法を骨抜きにしたと同じでしょう。

しづえさん  86歳
昨今の時世を見ると、おおっぴらに発言できない「物
言えば唇さむし・・・」の感。憲法に保障されている
思想信条、表現の自由がじわじわ押さえられ、個人の
考え、行動までもが掌握されかねない不安を覚える。

いさくさん  29歳
現在この国で、この社会で、こどもたちが笑って生き
ていける未来が保障されてないとすれば、私はそれに
疑問を持たずにいられません。このような社会を生み
出している大人たちに反対せざるをえないのです。こ
れから生きてゆく子どもたちの未来を守るために。

けいこさん  69歳
今身近に感じている憲法12条。「この憲法が国民に
保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、
これを保持しなければならない。また、国民はこれを
濫用してはならないのであって、常に公共の福祉のた
めにこれを利用する責任を負う。この条文に背中を押
され、これからも、おかしいことは「おかしい!」
「反対!」と声に出してゆきたい。ひとりでもそんな
仲間が増えることを願いつつ。

みわさん  46歳
ネットの勉強会、「学校だけが、すべてじゃない!」
「保育園 問題!」の第2部で「日本国憲法ってどん
なもの?」と題した勉強会をした。私がほぼ初めて憲
法に触れる機会でした。
憲法の勉強会には最初、尻込みしたけれど、共に学べ
ることをありがたく思っています。同時に「理想」と
いうものの大切さに気づきました。私個人の理想につ
いても考え、言葉として表したいと思うようになりま
した。

みちこさん  76歳
自民党憲法調査会で熊代議員が語った。「急に国に奉
仕しろといわれても。男性の国防(兵役)の義務を受
け入れるためには、性別役割が重要になる」。戦争す
る国にするためには、「男女平等」は不都合な法律で
あるから変えよう。これが自民党会見草案の本質。中
里見博『「憲法24条+9条』なぜ男女平等がねらわれ
るのか?』を読み直して腑に落ちた。

こり:この問題については、やまねこが後日、通信で語
る予定です。

あずささん  37歳
憲法は中学の時に暗唱。なんだか難しいなと思った。憲
法は私たちの平和としあわせを願い、守ってくれたと知
ったのは最近です。憲法も政治もわからないくせに話せ
ない。そんな思いがありました。でも、だからこそ話さ
なくてはならないと思うようになりました。

かほりさん   40代
「ノーマネー、ノー感謝で毎日労働している」とつぶや
いたママ仲間の言葉。この愚痴が憲法をちょっと学んだ
時に、霧が晴れたように、日常に直結していることに、
やっと気づいたのです。
言っていいこと、やっていいこと。自分自身で「できな
い」と決め付けていたことが、ちゃんと憲法で保障され
てる。
ママたちと憲法を学びたい!と思い、声をかけています。
反応はとてもいいです。

こり:かほりさんの憲法メールは、「やまねこ通信37
5号:憲法こそは女たちの身方、ジェンダー差別に女た
ちが気づいてない!」にのってますよ~。

ふさおさん  63歳
民意の反映されない選挙制度を改めよう。完全比例代表
選挙による衆議院議員選挙を管理する内閣をめざし野党
共闘したらどうだろう。
国民の半数の女性が過半数いない議会で議論、議決する
ことはあまりにも虚しいと考えています。

こり:ふさおさんは市民が憲法草案を考えた鈴木安藏の
「憲法研究会」はじめ幾つかの試みを紹介する小論文を
寄せてくれました~。

▲勉強会はこのような作文を寄せてくださったみなさん
のトーク、それに参加者トークによって盛り上がりまし
た。
総合司会はみわさん、参加者トーク司会はかおりさん。

今回、資料は初めて活字サイズを大きめにしました。校正
印刷ホッチキス止めにあたって、みわさんかおりさんが幾
度も参加。これまで、孤独な作業を好んでいたやまねこは、
すっかり新しいステージが始まったことを感じています。

何よりも、憲法の勉強会をするように働きかけたやまねこ
が、憲法のことをろくに知らなかったこと。だから、説得
力がなかったこと。このことに気づいたことが、今回最大
の収穫だったのです。

こり:すごいメンバーが揃ってるね。
「やまねこがいなくてもいいよ」、と言おうと思ったけど。
というより「やまねこがいても、いいよ!」。

▲ではやまねこの登場とゆきましょうか。
「はじめに」では「日本国憲法を改めて学びたい!」と題
し、「憲法が希望のバイブル」(丸岡秀子)昭和23、4
年以後、何が起こったのかをやまねこが語りました。

歴史:憲法は「占領軍の押付け」との改憲派の言いがかり
が投げられていた。これに対して、幣原喜重郎首相が「戦
争を禁止する条項を憲法に入れよう」と提案したマッカー
サー書簡が2016年国会図書館で発見されたことによっ
て、押し付け論は破綻した。

戦後、朝鮮戦争ベトナム戦争など冷戦下「ドミノ理論」の
下での戦争、冷戦が終わってからも湾岸戦争イラク戦争な
どが次々と引き起こされ、絶え間ない戦争が、米国の経済
を支えてきた。

平和憲法があったから日本人は国外で戦争に巻き込まれる
ことがなかった。憲法は世界に向けて平和宣言である。

安倍首相は「日本を取り巻く安全保障環境はますます厳し
くなっている」と口癖。とすれば北朝鮮のミサイル脅威は
安倍政権に対する追い風ではないか!

「日本会議」勢力が75%の安倍内閣閣僚。靖国参拝は、
東アジアに緊張をもたらし、憲法が約束する戦後の平等社
会、民主主義、男女平等を否定する政策が次々と。

高市早苗、稲田朋美、山谷えり子、丸川珠代らの安倍首相
周辺の女性たちは、男女平等に反対、大日本帝国憲法への
逆戻りに賛成。当時は婦人参政権がなかったのだが・・・

こり:この後は、別の機会にしたらいいね。


長い通信を読んでくださってお疲れ様でした。感謝します。
次回も憲法勉強会について書く予定です。


こりでした。

うらおもて・やまねこでした。

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