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2011年7月27日水曜日

信州の女たち、東電女子社員殺害事件、IMF理事強姦被害者潔白を主張

@@@@やまねこ通信115@@@@

一週間、投稿をお休みしました。

先週23日(金)午前、諏訪市の女性グループに招かれて講演をして
きました。意欲的な女性たちからなる諏訪女声ネットの会。
テレビの連続ドラマが終わったばかりの『下流の宴』について語り
ました。毎日新聞に連載された林真理子の小説が原作です。詳細に
いては、後日、お知らせします。

また翌日24日(土)は塩尻市の総合文化センターで「第三次男女共
同参画計画策定」の記念講演というのをしてきました。講演終了後、
市議を含む女性団体の皆さんと親しく交流することが出来ました。
塩尻では「女性会議」という組織を作り、しっかり市政に対して働
きかけ、継続的に勉強会を開いています。元気な女たちが健在であ
ことにやまねこは感動しました、やまほどの元気をもらって感謝
激です。


茅野でも見習うことが出来るかもしれない。こう思いながら、うっ
すら赤みがかった空を仰いで、夕暮れの塩嶺峠を下り、岡谷経由で
野に帰り着きました。

一週間、投稿を怠っている間に、気になる事件、ニュースが、幾つ
も伝えられています。

  東電女子社員殺害、犯人は別の男性の可能性
東電女子社員殺害の事件現場、渋谷区円山町の古アパートに、容疑
者ではない月の人物のものとおぼしき体毛が残されていたこと、被
害者の身体に遺された体液のDNAとその体毛が一致すること、ネ
パール人ゴビンダ容疑者のDNAとは違うことが判明したという。
弁護側はゴビンダ容疑者の釈放を請求している。

過去の捜査がなんと不徹底だったのだろう。聞いていて腹立たしい
ばかりである。佐野真一の『東電OL殺人事件』を読んでも、ゴビ
ンダ容疑者に対する証拠は怪しいものであったことが書かれていた。


  IMF専務理事強姦容疑。被害女性テレビで訴え。
世界経済の元締めIMF専務理事で、フランス社会党大統領候補で
もあったユダヤ系エリートのドミニク・ストロスカーンが、私用で
滞在中だったニューヨークの高級ホテルで、客室係西アフリカギニ
ア出身、シングルマザーの女性に対して強姦をはたらき逮捕された
ことを519日@@@やまねこ通信83号@@@でお伝えした。

その後、裁判では被害女性が「あるサービス」を常習的に行ってい
たことの主張が弁護側から出された。また、警察に訴えるまでに被
害者が再度、事件現場に掃除に行ったことなどが疑問視され、陪審
員の同意が取り付けにくいことを理由に、判事は容疑者の審理を延
期にしていた。(こう書いていたのはNYタイムズだけである。多
くの日本語メディアは、被害女性を売春婦と決めつけている)。

IMFでは後任に女性の専務理事が選ばれ、副理事には中国系の人
物が選ばれた。ストロスカーンは監視付きではあるが釈放され、ジ
ャーナリストである妻と共にNYの有名レストランで食事したこと
が伝えられた。

ここまでは地位ある男性を不名誉から守る男性中心社会の常套手段
が駆使されていると見えていた。強姦被害を届けた女性は、加害者
から売春婦として社会的に名指され、名誉を剥奪されてしまう。
金が欲しかったんだろうと、男たちの嘲笑が背中に投げつけられる。

地位も、権力も、金も、すべては加害男性の側にあり、女性の発言
の名誉までも剥ぎとって、加害男性は自分の正当性を詐称し捏造し
てゆく。ストロスカーン容疑者はすでに幾度も性暴力で訴えられた
前歴かくやくたる、札付き男性である。

こんなものを認めるわけにはいかない。このままではすまされない
と腹立たしく思いながら、しかしなすすべなかったやまねこが、昨
日、テレビをつけたところ、何と、被害女性が自らの名と顔をメデ
ィアに晒して、自己の潔白を訴えていたのだ。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110726/t10014452173000.html

以下、NHK、WEBより。
「IMF=国際通貨基金の前の専務理事が、アメリカ・ニューヨー
クのホテルで女性に乱暴しようとしたとして逮捕・起訴された事件
で、告訴した女性が、地元テレビに出演し、みずからの主張の正当
性を訴え、アメリカ社会の関心を集めています。

この事件では、IMFの前の専務理事だったドミニク・ストロスカ
ーン被告(62)が、ホテルの従業員の女性に乱暴したとして逮捕
・起訴されたあと、裁判所が「従業員の女性の供述は信ぴょう性に
疑いがある」などとして、前専務理事の監視を解くことを決めてお
り、この女性の供述の信ぴょう性に注目が集まっています。こうし
たなか、この女性が25日、3大ネットワークの1つ「ABC」の
報道番組に出演し、実名を公表したうえで顔も隠すことなくインタ
ビューに応じました。

この中でこの女性は「事件当日、前専務理事が宿泊していた部屋に
清掃のため入ったところ、衣服を着けていないストロスカーン被告
に出くわし、すぐに部屋を出ようとしたが、突然襲われた」などと
説明してみずからの主張の正当性を訴え、「正義がなされるべきだ。
前専務理事には刑務所に入ってほしい」と述べました。これについ
て、前専務理事の弁護士は「金目当ての行動だ」などとして女性を
強く非難するコメントを発表しており、事件を巡る法廷の外での応
酬がアメリカ社会の関心を集めています」。

上記、「中立的」なNHKに対し、被害者の立場に対して少しは共
感あることが読みとれる東京新聞の記事。

 【ニューヨーク=青柳知敏】国際通貨基金(IMF)の前専務理
事ドミニク・ストロスカーン被告(62)を性的暴行罪などで告訴
したニューヨークのホテルの女性従業員が、二十五日に放映された
米ABCテレビのニュース番組に実名で出演し、同被告について「
刑務所に行ってほしい。権力や金で手に入らないものがあることを
知ってほしい」などと訴えた。

 この女性はギニア出身のナフィサトゥ・ディアロさん(32)。
米誌ニューズウィークの最新号でも、表紙に顔写真を掲載してイン
タビューに応じている。検察はディアロさんの証言に疑問点がある
として同被告の自宅軟禁を解除しており、メディアへの初の肉声が
関心を集めている。
 ディアロさんはインタビューで、五月十四日の事件発生時の状況
を生々しく証言。IMFトップだった同被告の地位は「事件翌日の
テレビニュースで初めて知り、殺されると思った」と述べた。
 検察に証言のブレを疑われていることは「私の側にも過ちがあっ
た」と落ち度を認めつつ、ABCの女性インタビュアーに「真実以
外は話していない。神様は知っている」と涙ながらに訴えた。

 同被告の弁護団はディアロさんのメディア露出を「見苦しい曲芸
だ」と非難。カネと世論の関心を引くための「最後の悪あがき」と
切り捨てている。

次回審理は823日である。
野次馬的な日本のメディアの中にあって、東京新聞の報道が異質で
あることが読みとっていただけたでしょうか。同新聞の報道に注目
しながら今後の展開を見守ることにしよう。

うらおもて・やまねこでした。


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