女子４割が性犯罪被害経験あり（岡山の調査）、性犯罪報道のクロアチア大使に外務省沈黙

@@@@やまねこ通信178号@@@@

女子大学生の４割以上が、これまで何らかの性的な被害に

あっており、その８０％以上が被害を届けていないことが、

アンケート調査で判明した。

このアンケートをしたのは、岡山県の「被害者サポートセ

ンターおかやま（ＶＳＣＯ）」。性犯罪から被害者を守る

組織。ＶＳＣＯは９月中旬～１０月中旬、県内４大学の女

子学生１３１１人にアンケートし、５９４人（４５．３％）

から回答を得た。性被害にあったと答えたのは２６６人で

回答者の４４．８％にのぼった。

どんな被害があったのか？

「性的な意味を含む言葉での嫌がらせ」（１２８人）が最

も多く、「無理やり胸や尻、太ももを触られた」（１１３

人）が次いだ。

「すり寄られたり、抱きつかれたりした」（９３人）のほ

か、「無理やり性器などを触られた」（４５人）や「自分

の意に反して性交された」（２０人）などもあった。複数

回被害を受けた人も多く、１１回以上と回答した学生が５

人いた。

相手は「見知らぬ」が５２．６％と半数以上を占める一方、

知人や恋人、家族など「顔見知り」が４５．７％に上った。

被害に遭った時期は大学生が３４．６％で最多。高校生２

４.９％、中学生１５．１％だったほか、小学生が中学生を

上回る１７．３％だった。

１１３人は「深く傷ついた経験がある」と回答したが、８

２．３％が警察に被害を届けておらず、被害を届けにくい

実態も浮き彫りになった。理由には、「周囲に知られる」

「届け出でさらに傷つく」「自分にも責任があると思った」

などがあがった。

そのほか、被害に遭った場合の初診料などの公的負担や裁

判でのプライバシー保護など、性犯罪被害者に対する支援

制度もあまり知られていなかった。

ＶＳＣＯの森陽子専務理事は「性犯罪は魂の殺人。孤立し

て苦しむ被害者を１人でも救うため、調査結果を分析し、

どんな支援ができるか警察や行政と連携して検討したい」

と話している。

http://www.asahi.com/edu/news/OSK201112220033.html?ref=reca

●岡山のＶＳＣＯ（ヴィスコ）ＨＰを開いてみました。

次のような案内が書いてあります。

「（社）被害者サポートセンターおかやま（ＶＳＣＯ）」は、

殺人、傷害、性犯罪(性被害)、交通事故、ＤＶ、ストーカー、

児童虐待、高齢者虐待、障害者虐待、暴力団犯罪、悪質商法

などの犯罪や事故の被害者やそのご家族・ご遺族などに対し

て、研修を受けた電話相談員が、具体的な問題や悩みについ

て、解決の糸口を見つけるためのお手伝いをさせていただき

ます。

また、ご希望があれば、弁護士・精神科医・カウンセラー・

社会福祉士・警察などの専門家や関係機関をご紹介します」。

「（社）被害者サポートセンターおかやま（ＶＳＣＯ）」は、

電話相談の外にも、危機介入・法廷付添などの直接支援や自

助グループ活動への支援など、様々な活動をしております。

詳しくは、被害にあわれた方へをご覧下さい」。

「性被害に会われた方へ」のページは次をクリックしてくだ

さい。被害者が刑事裁判を希望する場合の案内も書いてあり

ます。

http://vsco.info/framepage4.html　（ＨＰ以上）

地域にこうした団体があったら助かるよね。女たちが何であ

れ相談できる強い味方。専門家も紹介してもらえる。医師、

心理カウンセラー、弁護士などを個々に紹介する場所はある

かもしれない。けれど被害者が探し回るのはとても大変であ

る。緊急電話を掛ければ、被害者が何でも相談できるこんな

窓口があれば、どれほど助かるか分からない。

●自民党の河野太郎氏が、メルマガ「ごまめの歯ぎしり」

1月16日号において、クロアチア大使セクハラ加害事件に対し

外務省が口を閉ざしていることを批判している。

「外務省は、駐クロアチア大使がセクハラ事件を起こしたと

いう報道に対し、抗議するどころか、この件については否定

も肯定もしないという態度で、事実上セクハラがあったこと

を認めながら、処分を公開しないという不可思議な対応を取

っている。

外務省の人事課は、外務省職員がセクハラで逮捕されたら公

表するが、逮捕されなければ人事管理上で対応するとしてい

る。

セクハラが確認されたら国家公務員法上の懲戒などの処分を

とるとしているが、大使は特別職で国家公務員法上の処分が

適用されないので、外務省の内規で厳重訓戒、訓戒、厳重注

意、注意のいずれかの処分を下し、どの処分が下されたか、

あるいは処分が下されたかどうかも公表しないとしている。

特命全権大使は、天皇により認証される認証官であり、事実

無根なセクハラ報道などがあれば、断固抗議し、撤回謝罪さ

せるのが当然であるはずだが、今回、外務省が一切そうした

行動をとらず、外務大臣がこの件については否定も肯定もし

ないと発言しているので、役所として何もコメントしない方

針というのは、論理的に考えて、セクハラがあったがコメン

トを差し控えているということになる」。

河野氏は自民党の小野寺代議士と、外務委員会と決算行政監

視委員会でこうした問題の解明をすることを約束しています。http://www.taro.org/gomame/index.php

クロアチア駐在大使が同国の女性に対して、元大阪府知事横

山ノックもどきのセクハラ加害をしたことについての週刊ポ
スト報道。やまねこ通信167号をご覧ください。

http://kyoko---fairisfoulfoulisfair.blogspot.com/2011/12/blog-post_7567.html

うらおもて・やまねこでした。