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2011年5月29日日曜日

長野県政の鼓動が伝わる

@@@やまねこ通信89@@@

加藤さゆり長野県副知事、3.11大震災当日の着任
526日(木)長野県男女共同参画センター「あいとぴあ」に初の女性
長野県副知事加藤さゆりさんが来訪し、諏訪地域の女性たち13人と食事
をはさみながらの懇談をした。
やまねこは茅野市の連合婦人会、たかさん、きょうこさんらと3人で参加。

昨年8月知事選を勝ち抜いた阿部知事の公約が実現しての就任。
阿部知事が昨年9月に就任して以後、女性副知事についての動きがまった
見られない時期が半年以上続いた。
「どうなってるの?」と気をもんだのは、やまねこだけではなかった。

 
加藤さゆり副知事に対する辞令交付は、3.11の当日だった。
大きく揺れる県庁舎の中、「あら変に揺れるわ、めまいかしら。貧血か
しら」と訝りながらの交付式。忘れ難い一日になったという。

加藤さゆり副知事は、1959年(昭和34年)の生まれ。地婦連(全国地域
婦人団体連絡協議会事務局)に13年間勤務。東京都消費者月間実行委員
会事務局長、地婦連事務局長をへて消費者庁参事官を2年間務めた。07
内閣府男女共同参画会議議員就任。

副知事の担当業務は、

企画部(企画課、政策評価課、交通政策課及び情報
統計課を除く。)に関すること。
健康福祉部に関すること。
環境部に関すること。
観光部に関すること。
教育委員会との連絡調整に関すること。
その他知事が指示する事務に関すること。


次をクリックすると県庁のHPが見られます。http://www.pref.nagano.jp/governor/kato.htm


昨年9月、知事選の後に、下諏訪総合文化センターで「町づくりシンポ
ジウム」が開催された。主催者は元長野県監査委員、元下諏訪町議副
議長の樽川通子さん。樽川さんは阿部知事の後援会長。
いわば阿部知事を生みだした母である。

「町づくりシンポジウム」は樽川さんの人脈力をフルにいかした「女た
ちのパワー」全開のシンポジウムだった。
千葉県知事を退任した堂本暁子さんが登場。パネラーの一人が加藤さゆ
りさんだった。

地域の友人たちとフロアで聴衆したやまねこ、加藤さんの発表内容、話
しぶりを聞きながら思った。
「この人が副知事になるといいのになあ」。
この夢が実現したやまねこ、喜びを静かにかみしめている。

「あいとぴあ」での懇談会は、地域での活動が報告され、活発な議論が
交わされ盛会だった。
副知事は語った。
「地域の団体などで、女たちが会の運営の実働をしているのに、会長だ
けは男性。その「慣例」があるから変わらない。こうした「慣例」を見
直すように」。

その通り。やまねこの住む地域でも、この「慣例」の生きている現場を
見聞きしている。
PTA会長も同じだ。茅野市では今年度18人が全員男性だった。
副知事から全県下にこのメッセージが行き渡るだろう。


ただ、この時に、女たちが会長を引き受けることができるような態勢
づくりの準備が必要だ。女たちが協力して後任をどんどん育てること。
男性中心の「慣例」を協力して打ち破ってゆくこと。

地域社会は都市であれ地方であれ、非常に旧いしがらみのかたまりがほ
ぐせない場所である。
逆に言うなら、地域社会が変わったら、この国の根っこが変わるだろう。

「慣例」の打破は、派手ではないけれど、社会を根底から変える力に
なるかもしれない。やまねこはこう思い、今後、あらゆる場で語ってゆ
こうと考えている。

「あいとぴあ」から帰る車の中、たかさんもきょうこさんも、「よか
ったね」と問わず語りにつぶやいていた。
同性の眼は厳しい。けれど、女性団体での活動歴に裏付けられた的確な
発言力、それに謙虚な人柄が、懇談会の参加者に伝わったのは確実だと
やまねこ思った。


「県独自で考える」阿部知事
大震災後の復旧対策で膨大な予算が見込まれる中、政府は国家公務員の
給与10%削減決定した。
地方公務員の給与に充てる地方交付税をカットする方針。

しかし長野県知事は語った。
「公務員給与は各自治体が主体的に判断すべきもの。ただちに県が対応
しなくてはならない話ではない」。

これには背景がある。
阿部知事が田中県政の副知事時代、県職員の給与大幅カットで県職労と
対決した。前回の選挙でも、県職労は自主投票。
県職の給与削減は、阿部知事にとり、アキレス腱である。
地雷を避けながら、何とか舵を取っている姿勢がうかがえた。

「阿部守一知事が自然エネルギーの推進に積極的な長野県」
ソフトバンク社長孫正義氏が太陽光発電所構想を公開。
埼玉など10か所に検討メガソーラー建設の構想。
その折、次のような報道があった。
「阿部守一知事が自然エネルギーの推進に積極的な長野県も構想に賛同。
県内でも、国の「新しい公共支援事業」のモデル事業として太陽光発電
普及させる仕組みづくりを準備。同社と連携の事業も。
県内では飯田市と中電が市内に建設したメガソーラー1月から営業運転」。

これはスゴイことになった。
中電浜岡原発の停止を受けて、その管内長野県では、節電の動機が高ま
っている。
知事が率先して「自然エネルギーの推進」をするのだったら、長野の
将来は明るいよ。
やまねこわくわくしてきた。


「イクメン」が飯田市副市長に赴任
昨年大分県で次男誕生の際「育休」を取り、イクメンの仲間入りをした
男性が、大分から派遣され、飯田市副市長に赴任したことを信濃毎日が
報道。

佐藤健さん(43歳)。
出産は自宅に産婆さんを呼び、佐藤さんがへその緒を切った。趣味は
ないが、オフタイムは子どもとの時間を大切にしたい。大分県のHPに
「幸せ10日間―私の育児休暇記録」を公開。

「まず隗より始めよ」
飯田市の「隗」が「イクメン」だったら、市内の男性が育休を取りやす
なるよね。きっとイクメンが増える。
南信地域だけでなく、諏訪松本の中信、長野飯山の北信にもきっと飛
び火して広がる。
「イクメンの国」信州を看板にするといい。
やまねこわくわくしながら見守ろうと思う。

うらおもて・やまねこでした。

2 件のコメント:

  1. 震災のお陰で、と言っては不適切だと思いますが
    ここ数十年調子に乗っていた日本人たち
    駄目だと思いながらも、いつの間にか調子に乗せられていた吾々(そうでない賢い人も沢山おいでですが)
    立ち止まって足元を見て、引き返す時期が来たように思えます

    利便性と金持ちがメタボになる反面、取り残された分野に目を向け、バランスの良い社会が出来ると良いですね

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  2. うらおもて・やまねこ2011年5月31日 7:51

    匿名さまコメント有難うございます。
    私も「調子に乗せられていた」こと反省してます。
    どれほどの広告費が投じられ、メディアの買収が行われても、原子力「安全神話」など、まともに考えれば嘘だとわかる話を追及するでもなく、事故が起こるとの切実感なしに暮らしていたのですから。
    「取り残された分野」に目を向けること、同感です。
    過ちは二度と繰り返さぬように。

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